鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師で迷う。資格を取るならどっちが?

鍼灸師VSあん摩マッサージ指圧師

ぶっちゃけ鍼灸師

鍼灸師資格とあん摩マッサージ指圧師では、どちらの資格がおすすめでしょうか?その答えを現役鍼灸師がお答えします。給料や将来性などことこまかにお答えしているので是非参考にしてください。

鍼灸師?按マ指師?どっちがおすすめ?

鍼灸師
当サイト宛てに、このようなお問い合わせをいただいたことがあります。

ポイント
【鍼灸師】と【あん摩マッサージ指圧師】のどちらの資格を取るかで迷っています。
どちらがいいでしょうか?

結論は、最後に述べます。

では、どちらの資格がいいのかを検証していきます。

ポイント
ぶっちゃけ鍼灸師が、5つのポイントにわけて考えてみました。

  1. 治療効果
  2. 給料
  3. 将来性
  4. 保険請求
  5. 患者目線

1.治療効果

鍼灸治療
【鍼灸治療】と【あん摩マッサージ指圧治療】とどちらが効果があるのか、、、
効果というのは、計測できません。
治療方法というよりも、むしろ技術によって効果の差が出るといってもいいくらいでしょう。
それに、鍼灸治療といってもいろいろな治療法があるので、そのことも考慮すると判定できません。

ポイント
補足

判定できないと言いましたが、私は過去にこのような記事を書いていました。

※読んでみてください。マッサージをべた褒めしています。

2.給料

お財布をもつ女の子
給料は、どちらもほぼ同じだと思います。

雇用の場合

どちらの資格も固定給だと20万前後
時給だと1200円前後ではないでしょうか。

実費の場合

鍼灸だと5000円前後(1時間)
マッサージだと4000円前後(1時間)
※あくまでも相場。実費は自分で金額を決められます。

保険請求の場合

鍼灸だと1530円
マッサージだと※285円×?+α
※(?とは部位数)(αとは変形徒手矯正術を行った場合+575円)

3.将来性

整体師

開業の場合

開業の場合、【あん摩マッサージ指圧師】のほうが有利だと思います。
なぜなら、患者さんは、鍼灸治療よりもマッサージを望む人の方が多いのではないでしょうか。

ただ、危惧(心配)として【あん摩マッサージ指圧師】は、競合が多くなります。
それが、クイックマッサージの台頭です。
最近では、すっかりおなじみになったクイックマッサージですが、この場合、無資格者も雇用されています。
そして、クイックマッサージの場合、治療費の価格競争が起こっています。
これを考えて、少し危惧しています。

雇用の場合

雇用の場合だと、どちらも大差ないと思います。
ただ、あなたがお住まいの地域によって差はあるでしょうから、一度、求人誌をチェックしておくといいでしょう。

4.保険請求

保険請求に関しては、圧倒的に【あん摩マッサージ指圧師】が有利になります。

同意医師の目線から考えた場合

【鍼灸治療】も【あん摩マッサージ指圧治療】も、保険適応するならば、医師の同意書が必要です。

ポイント
しかし、鍼灸の場合、同意を拒否される確率が高く、マッサージの場合、許可される確率が高いのです。
なぜなら、鍼灸は皮膚内に(はり)を侵入させるため、感染・出血などのリスクを考える医師もいるからです。
でも、マッサージを心配する医師はほとんどいません。
つまり、マッサージ師のほうが、同意書をもらいやすいということになります。

保険者の目線から考えた場合

保険を請求する先は、保険者(国民健康保険など)になります。
保険者側から考えた場合、鍼灸だと「本当に鍼灸は必要なのか」と突っ込まれることがあります。
往療(訪問治療)で、鍼灸を週6回行おうとすると、拒否される場合もあるのです。
ただし、マッサージの場合は、鍼灸に比べると緩和です。

5.患者目線

マッサージ治療
患者目線でも、圧倒的に【あん摩マッサージ指圧師】が有利になります。
なぜなら、鍼灸は思っている以上に、国民になじんでいません

ポイント
例えば、あなたの知人を10人集めて、「鍼灸とマッサージ、どっちを受けたい?」と聞いてみてください。
ほとんど、マッサージだと答えるでしょう。
マッサージは、それほど広く認知されています。
逆に鍼灸は、どうしても「痛い・怖い」というイメージがつきまとうものです。

結論

【鍼灸師】と【あん摩マッサージ指圧師】どちらを取る方がいいのか?
これは、もはや他人が決めることではありません。
あなた自身が決めることです。

ポイント
あなたが「鍼灸をしたければ鍼灸師になればいいでしょう。」
あなたが「マッサージをしたければあん摩マッサージ指圧師になればいいでしょう。」
ただ、「マッサージは、資格がなくてもできるのでは」と思っているかもしれませんが、それは違います。
しっかりと、学校で学んで国家資格を持った【あん摩マッサージ指圧師】のマッサージは、気持ちよさ治療効果も格段に違います。

ベストはW資格!

冒頭で述べました、お問い合わせの答えですが、
質問していただいた方は、保険請求のことも思案されていたので、私はこのように返答しました。

ポイント
「両方とも取得できる【鍼灸あん摩マッサージ指圧師】がいいでしょう。」と、、、。

私が一番おすすめするのは、【鍼灸師】と【あん摩マッサージ指圧師】が合体した【鍼灸あん摩マッサージ指圧師】という資格です。
文句なしにこれがベストです。

【鍼灸あん摩マッサージ指圧師】って?

【鍼灸あん摩マッサージ指圧師】も、3年間の専門学校と国家試験によって取得が可能です。
※学校によって学科が違います。よく調べてみてください。

ただ、学費が100万円ほど、高い傾向にあります。

ポイント
例)京都仏眼鍼灸理療専門学校の場合

  • 鍼灸科(鍼灸師)410万円
  • 選科(あんまマッサージ指圧師)440万円
  • 本科(両方)510万円

※学費は、学校によって違います。

最後に

ポイント
W資格をとるかどうかは、あなたの本気度で決めてください。
もし、あなたが高卒(18歳)で、「とりあえず資格をとりたいんだよな~」と言うのなら、どちらか一方の資格で良いでしょう。
もし、あなたがサラリーマンをやめて、「生涯を治療に捧げる!」という意気込みなら、絶対にW資格をおすすめしておきます。

ぶっちゃけ鍼灸師

当ページの内容は、私個人の意見にしか過ぎません。
賛否両論あるかと思いますが、参考までにしてください。

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