鍼灸師が知っておきたい手~上肢のしびれ判別法まとめ

「手~上肢のしびれ」の判別法

鍼灸師
鍼灸師となると、「手~上肢のしびれ」というのは遭遇する機会がとても多いです。
しびれの原因を簡単に把握できたら、治療ポイントを即座にしぼれて、なおかつ治療効果も高まりやすいです。

こちらでは、「手~上肢のしびれ」の判別法やどのような障害によって起こるのか?
を超簡単にまとめてみたので参考までにどうぞ。

頚椎症性神経根症

上肢デルマトーム
「手~上肢のしびれ」で、頚椎症性神経根症かどうかを明確にするのは、手のしびれの範囲がデルマトーム神経支配領域にきれいに区切られるかどうかによります。
c5~c6なら親指側、c7なら小指側。

また、患者の首を後屈させて上から押さえるとしびれが強まるかどうかをみる(ジャクソンテスト)
これが陽性ならば、頚椎症性神経根症の可能性が高い

ポイント
  • ちなみに、神経を障害する機会がもっとも多い症状は頚椎ヘルニアと言われている。
  • また、神経根の狭小化をレントゲンで確認するには、後方斜め45度からレントゲンをとる必要がある。
  • 逆に、MRIでは横断面と縦断面しか映し出されないので、椎間孔の断面を判別するのは不向きと言われている。

その他、末梢神経の途中や末端での圧迫や障害をうける症状

胸郭出口症候群

胸郭出口症候群は、神経支配領域のように、はっきりとしびれの領域がわかれない(区切られない)のが特徴。
また、両肩を押し下げて(アドソンテスト)みて、しびれが強まるかどうかをみる。
陽性なら、胸郭出口症候群の可能性が高い。

さらにそのなかでも、絞扼部位を特定するならば、更にモーリーテスト・ライトテスト・エデンテストなどの徒手検査を行う。

腕神経叢炎

サタデーナイトパルシー(サタデーナイト症候群)というのがよく知られています。
(撓骨神経麻痺)
酔っぱらって帰宅し、いすに座り背もたれに腕ごともたれて、一晩すごしたために神経が障害される症状。

尺骨神経麻痺

尺骨神経の障害、多いのは、前腕を枕にして寝込んでしまった場合。

手根管症候群

原因は、手の使いすぎにより手根管の部位で、腱鞘炎を起こして圧迫が強くなる。
神経自体がむくんでしまい、手根管で障害をうける。
妊娠中に神経のむくみが強くなるために手根管症候群になる場合もある。
判別テスト・ティネル徴候(チネル徴候)

手指の圧迫性末梢神経障害

多いのが、スーパーのビニール袋を下げていたために起こる障害
1ヶ月ほどで完治する。

多発性神経炎

手袋くつした型にしびれが起こるのが特徴
原因は不明。ウイルスが有力説

糖尿病による神経障害

糖尿病は動脈硬化のほかにも、糖尿病性血管症の障害をうける。
特徴として末端の細かい血管が障害をうける。
血流低下により神経が破壊をうける。

単独の障害でありながら、体のいろいろな部位におこるので、糖尿病による神経症状を多発性単神経炎という。
血液による障害があるので、糖尿病によるしびれは治りにくい

脳での神経障害によるしびれ

脳梗塞 イラスト
脳では、抹消の神経障害のように、きれいにしびれが分かれるわけではない。
また、末梢神経の障害では、知覚・温覚・痛覚・運動神経などきれいに障害されるが、脳の場合は、バラバラです。
これは、脳の障害された部位と支配している部位がバラバラのために起きます。

脊髄の障害によって起こるしびれ

脊髄の障害では、脊柱管狭窄症や後縦靭帯骨化症などがある。

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