動画で解説
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ぶっちゃけ鍼灸師
鍼灸治療では「得気(響き)」という言葉が使われますが、
得気とはいったいなんなのか…
それをご紹介します。
得気とはいったいなんなのか…
それをご紹介します。
鍼の得気はまず
術者側と患者側にわけて考えないといけません
術者側の得気
術者が感じる得気
1:釣り針に魚がかかったような感覚
2:急に鍼が重たくなる感覚
3:鍼が引き込まれるような感覚
4:トリモチを刺しているかのような感覚
2:急に鍼が重たくなる感覚
3:鍼が引き込まれるような感覚
4:トリモチを刺しているかのような感覚
ぶっちゃけ鍼灸師
上記の4つを刺入中に感じた場合、
得気を得られたと判断できます。
得気を得られたと判断できます。
患者側の得気
酸麻脹重
酸は筋肉痛のようなだるさ
麻は痺れるような感覚
脹は腫れぼったい感覚
重は重だるい感覚
麻は痺れるような感覚
脹は腫れぼったい感覚
重は重だるい感覚
ぶっちゃけ鍼灸師
上記の4つを患者が感じた場合、
得気を得られたと判断できます。
得気を得られたと判断できます。
痛みの再現
鍼を刺入していき
硬い組織(筋肉)に当たったとき
患者の主訴が再現することがあります
もし、患者が坐骨神経痛を訴えていた場合
梨状筋を狙い、筋硬結に当たると
硬くなっている筋肉は収縮します
注意
(健康な筋肉では収縮は起こらない)もし、患者が普段の痛みが再現されたのならば
原因の一つは梨状筋だったことになります
そして、得気が起こったらそのまま鍼を止め
置鍼することにより、原因筋肉が緩む
つまり、治療効果が高いのです
中国鍼では、再現得気がないと
治療効果がない(薄い)とさえいわれます
得気は不要か必要か
日本の流派では
得気(響き)は、患者を不安にさせるものとして
忌み嫌う流派があります。
そして、得気が悪いものと考え
治療中に得気が起これば
「失敗した」と考える術者もいるくらいです
もし、患者が「絶対に痛い鍼をしないで」というのなら
得気を起こさずに、浅鍼のみで対応すればいいですが
患者のほとんどは、(多少いたくても)「治してほしい」と思っているので
局所治療をするならば
原因の筋肉にまで到達させるほうが効果は高いでしょう
また、患者さんにしっかりと
得気が起こる機序を説明できれば
患者さんも納得してくれたり
「この先生は上手だ」と思ってくれます
ポイント
得気が「悪」ではないとわかればあとは術者が採用するかしないかだけの問題です
また、なるべくゆっくりと刺入してあげれば
強烈な得気ではなく
ぎゅ~と締め付けられるような得気が起こりやすいので
敏感な患者には、そちらで対応してあげましょう
以上、参考になりましたら幸いです