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鍼灸師ならば、経営面で考えたことがあるはず
- 何回目で治すのがいいのか?
- 1回で治すほうがいいのか?
- 治さない方がいいのか?
経営面で考えた場合、
鍼灸に携わる皆さんなら、一度は考えたことがあるでしょう。
学生の頃に言われた一言、、、
私が、森ノ宮医療の学生だったころ、担任の先生はこのように言いました。
「3回目で治せ!それなら、3回分の治療費はいただける。だから、食いぶちに困らない」と、、、
その当時は、「なるほど!これが、鍼灸院の経営テクニックなのか~」と感心しました。
私の出した結論は、「1回で治せ!」です。
では、その理由を、今から説明していきます。
経験者は語る!
ここからは、 浅野先生の体験談
著者:浅野周先生は、島根県で開業したそうです。
浅野先生も私と同じく、学生時代に「早く治さずに、経営も考えた方がよい」と恩師から言われたそうです。
しかし、浅野先生は、1回で治すように心がけました。
その結果、、、
途中からパッタリと客足が途絶えた、、、と書かれています。(^_^;)
ところが、次のような変化が起こります。
- 1年後、、、患者さんが付きだし
- 2年後、、、結構、忙しくなったと
とのこと。
確かに、1回で治してしまうと、当然のことながら、次は来ません。
しかし、1回で治してもらった患者さんは、次の2つの行動を起こすことになるのです!
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- また、痛くなったら、確実に来院する。
- 「あそこで、1回で治してもらった!」と、口コミを流す。
1回で治すと、口コミが広がる!
田舎の場合、とくに口コミの効果が絶大のようです。
家族や親せきの間で、広まっていき、遠方からも来院するようになるのです。
しかし、この口コミの効果は「田舎が効果的なのであって、都会だと効果が弱くなる。」と浅野先生は言います。
じゃあ、都会だと1回で治さない方がよいのか?
いいえ、私の考えでは、「都会でも1回で治せ!」です。
なぜ、都会でもたった1回の治療で治したほうがいいのか?
「鍼灸院開業マニュアル」の初版が発行されたのは、2011年です。
現在(2016年)は、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の時代です。
(※SNSとは、ツイッターやフェイスブックのこと)
このSNSによる拡散があるので、都会でも1回で治したほうがいいのです!
ただし、いきなり「拡散されるわけではない」
東京に住むAさんが、ぎっくり腰が1度で治ったとします。
人によっては、「ぎっくり腰が1回で治った!」と、ツイート(つぶやき)するかもしれません。
「お店が混雑するとイヤだから、内緒にしておこう、、、」とか
「お店に迷惑をかけてはいけないから、黙っておこう、、、」となるのです。
しかーし!友達が、ぎっくり腰になったら別
例えば、Bさんが「ぎっくり腰になって動けない、、、」というツイート(つぶやき)をしたとします。
それを見たAさんは「以前、この鍼灸院でぎっくり腰を一発で治してもらったぜ!」と、ツイッターで教えてあげるのです。
エキテンの口コミもあります!
最近は、ポータルサイトのエキテンに鍼灸院を登録する先生も増えました。
そして、エキテンには口コミという評価項目があります。
もし、1回で患者さんの症状を治すことができたら、患者さんが「1回で治してくれた!」という口コミを添えて、星5つを評価してくれるかもしれないのです!!
都会だとメディアでの拡散も考えられる
東京などの都会では、メディアがこぞってネタを探してますよね?
行列ができる美味いラーメン屋特集!!といった感じに!
ということは、「1回で治す鍼灸院!」みたいなメディアの拡散だって考えられるわけです。
鍼灸治療は、何回で治すのがいいのか?【まとめ】
- 開業して、「とりあえず1年は潰したくない」なら、3回目で治せ!
- 開業して、「1年以降も、継続して続けたい」なら、1回目で治せ!
ということです。
みなさんは、開業して1年だけを目標にしているわけではないですよね?
ずーっと継続して、繁盛させたいですよね?
それならば、1回で治すほうが、結局は患者がつくことになるのです。
「1回で治してくれる」と言うのは、患者さんからの信頼が格段に違います。
もし、Aさんがぎっくり腰を1回目で治してもらったなら、寝違えなど、別の病気になった時も、「1回で治してくれる」と思って、来院するのです。
また、Aさんの周り(家族・友達)が、不調になった場合、「あそこの鍼灸院は1回で治してくれるよ。」と、口コミを流してくれるのです。
この信頼力は、3回目で治した場合と、1回目で治した場合と、各段に差があるでしょう。
だからこそ、「鍼灸治療は1回目で治すべき!」と私は推奨します。