五十肩(肩関節周囲炎)の中国鍼による治療ポイント

五十肩 鍼治療

動画で解説

このページの内容を簡単に動画でまとめています。


以下、画像による解説です。

ぶっちゃけ鍼灸師

このページでは五十肩(肩関節周囲炎)の中国鍼による治療ポイントについてご紹介します。

・有痛弧徴候

ペインフルアーク 治療ポイント
有痛弧徴候(ペインフルアーク)がある場合は棘上筋を治療します。
棘上筋には、棘上窩付近から、腱板まで透刺します。

・物を持つときの痛み

重たいもの 棘上筋
重たいものを持つ時の痛みは「棘上筋」を疑います。

・挙上困難

屈曲制限 治療ポイント
挙上困難には「肩甲下筋・烏口腕筋」を疑います。

・結髪動作

結髪動作 治療ポイント
結髪動作の痛みや、反対の肩が掴めない時は
「棘下筋・大円筋・小円筋」を疑います。
それぞれ肩甲骨に当たるまで複数本刺入します。
肩甲骨に当てて止めれば肺に向かわずに安全です。

・結帯動作

結帯動作治療ポイント
結帯動作の痛みや、腕が後ろに回らない時は
「肩甲下筋・烏口腕筋」を疑います。
烏口腕筋は上腕骨に当ててとめます。
肩甲下筋の刺入方法は別動画にて解説予定です。

・夜間痛

夜間痛 治療ポイント
夜間痛がある場合は頸背部(上天柱~胸椎7)
骨に当たるまで刺入します。
夜間痛がなかったとしても頸背部(斜角筋を含む)の治療をすると
五十肩の治りが良いです。

・三角筋の鈍痛

三角筋 治療ポイント
ちなみに肩甲下筋が固まっていると
三角筋に鈍痛がでます。
三角筋に鍼をするのもよいですが
肩甲下筋に直接鍼をしないと五十肩は長引きます。

・圧痛

圧痛 治療ポイント
その他、頸肩腕周囲の圧痛をみて
圧痛があれば追加するとよいでしょう