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動画で解説
このページの内容を簡単に動画でまとめています。
ぶっちゃけ鍼灸師
「鍼で気胸は起こらない」と聞いて驚くかもしれません。
ただし、気胸が起こらないのは「条件付き」となります。
このページを最後まで見ると、鍼の気胸が以前ほど怖くなくなるので参考にしてください。
ただし、気胸が起こらないのは「条件付き」となります。
このページを最後まで見ると、鍼の気胸が以前ほど怖くなくなるので参考にしてください。
気胸が起こらないケース
日本で基本的に使われる太さの鍼で肺に刺さっても気胸が置きないケースは単刺の場合です。
単刺とは、刺してすぐ抜く方法です。
厳密には、患者が呼吸する前に鍼を抜くと、穴はすぐに塞がり気胸はおきません。
肺は、鍼がささると風船のように「ぱぁん」と割れるわけではありません。
皮膚もすぐに穴が塞がるように、肺もすぐに穴が塞がるので気胸は起こりません。
では次に、気胸が起こるケースをご説明します。
気胸が起こるケース
気胸が起こるのは置鍼です。
置鍼とは、鍼を刺したまま一定時間、放置する方法です。
厳密には、鍼が刺さった状態で、患者が呼吸をしてしまうと気胸が起こります。
なぜ、気胸が起こるのかといいますと、呼吸をすると肺は風船のように膨らんだり縮んだりします。
その時に、肺が上下するような動きになるのですが、鍼が肋骨で固定された状態で、肺が上下に動くことにより、肺が引き裂かれてしまうのです。
こうなると気胸が起こってしまいます。
深鍼でも絶対に気胸を起こさない方法
以前の動画でも述べましたが、夾脊穴は内側に向けて必ず脊柱の椎弓で止めます。
骨より上に肺はないので絶対に安全です。
ただ、骨に当てるまでの刺入の過程で、「肺に刺さるのでは」という不安があるかもしれませんが、
今回の、「すぐに抜けば気胸は起こらない」という話を知っていると不安は払拭できると思います。
誤解のないように言っておきますが、
肺に刺さるか刺さらないかのリスクを背負っているわけではなく、
すべて内側に向けるため、肺に到達することはまずありませんので、誤解のないようにお願いします。