鍼灸【得気が起こる理由】・効果が高くなる理由

鍼灸イメージ

動画で解説

このページの内容を簡単に動画でまとめています。


以下、画像による解説です。

ぶっちゃけ鍼灸師

この動画では「得気」(響き)が起こる仕組みと
「得気」が出た方が良い理由について解説します 

得気とは

ポイント
鍼をしていると 筋肉が
ビクッとしたり しますが
これを鍼灸の間では「得気」と呼んでいます 

また、鍼をしていると
ズーンと重くなったりします 
これを患者様には「響き」と呼んでいます

得気が起こる仕組み

ポイント
まず 局所治療の場合
痛みを引き起こしているであろう筋肉
つまり硬くなっているであろう筋肉を狙います

筋肉に鍼先が到達すると
筋肉は鍼を重大な侵害刺激と認識し
運動神経が収縮パルスを発生させて
筋収縮を起こします

これが 鍼の 得気の正体です
その結果 神経がさらに絞扼されて痛みが起こります

得気があれば
そこから1cm~2cm刺入して置鍼します 

得気が出ると治療効果が高い

ポイント
柔らかい(健康な)筋肉に鍼を刺しても筋収縮は起こりにくいです 

反対に 硬くなっている筋肉は筋収縮が起こりやすいです 

なので 刺入中に 得気が起こったということは
痛みの原因場所にあたっていることを意味します

つまり 治療効果が高くなるのです

坐骨神経痛などの場合
刺入中に 患者の普段の痛みが再現したら

まさにトリガーポイントに当っている証拠です
そこが緩めば 該当神経痛が治る可能性が高くなります 

得気は悪くない

ポイント
鍼灸師の中には 得気が起こると「神経に当てちゃった」とマイナスに思っている先生もいますが

そんなことはありません。
前述したように、治療ポイントにあたっているのです。

 患者にも 得気のことをちゃんと説明すれば
わかっていただけます 

ただ 前述したように硬くなっている筋肉は筋収縮を起こしやすいので

ゆっくり そして様子をみながら刺入してあげることも大事だと思います 

置鍼は最低20分

ポイント
中国鍼では 20分置鍼してから
筋肉が緩みだすと言われています 

なので 最低20分置鍼したほうがよいでしょう 

目安は 鍼を抜く時に「患者が締めつけ感を訴えない」
もしくは「鍼がスルスルと抜ける」状態なら
筋肉が緩んでいる証拠です 

ぶっちゃけ鍼灸師

局所治療を行う場合は
ぜひとも 得気を大事にしてください