ぶっちゃけ鍼灸師
こちらでは、鍼灸師が「鍼灸治療がパーキンソン病に効果があるのか?ないのか?」これについて、詳しく解説しています。
ぶっちゃけ鍼灸師
まずは、パーキンソン病について簡単に解説していきます。
もくじ(クリックで飛びます)
鍼灸師からみたパーキンソン病とは?
簡単に説明しますね。
脳の老化にともなう変性によって、ドーパミンという物質がうまく出ないために起こる病気です。
(※変性とは、形が変わってうまく機能しなくなる状態)
パーキンソン病のおもな症状
ポイント
パーキンソン病の4大症状と言われているのが、
振戦 ・・・手足のふるえ固縮 ・・・体の筋肉が異常に固くなる無動 ・・・表情が無表情になる姿勢反射障害 ・・・体の素早い動きができない
とまあ、医学では難しく分類されているのですが、パッとみた状態では、
頭が起こせず前に垂れてしまい、歩幅が狭くなり、手足が震えて、無表情になるといった感じです。
パーキンソン病の人が、一番困るのは?
ポイント
私の臨床経験では、患者さん自身が 「もっとも嫌だ!」と言っていたのは手足の震えが多かったです。
というのも、人から見られて恥ずかしいという理由です。
というのも、人から見られて恥ずかしいという理由です。
パーキンソン病の多い年代は?
ポイント
年齢は40代で発症しても珍しくはありません。
ほとんどは70代からが多かったように思います。
ほとんどは70代からが多かったように思います。
パーキンソン病の治療方法は?
ドーパミンの同じような働きをするLードーパなど、投薬による治療が一般的です。
投薬により劇的に、症状が改善される方もいますが、ただしこれらの薬は、だんだん体がなれてしまい、じょじょに効かなくなるという問題点があります。
なので、医者も年齢を考慮して、一度にたくさんは処方せずに、少しずつ小出しにするという考え方のお医者さんもいます。
ポイント
また、アメリカでは脳を手術して、電極を埋め込んで、、、という手術もありますが、日本では現時点では行われていません。
それよりも、リハビリによって、手足をよく動かしたり、歩行訓練をしたり、筋力をつけるなど日常生活の質を上げるという治療もよく行われます。
それよりも、リハビリによって、手足をよく動かしたり、歩行訓練をしたり、筋力をつけるなど日常生活の質を上げるという治療もよく行われます。
パーキンソン病と診断されたらどうすればいい?
基本は、薬を飲んで経過をみることになります。
リハビリなどを積極的に行うと良いとは思いますが、筋肉が固くなる症状や、転倒しやすいという症状があるので、ムリは禁物です。
どこに行けばいい?
病院は、神経内科や脳神経科などが専門です。
また、リハビリは病院だけでなく、いろんな場所で受けてもいいと思います。
ポイント
整骨院・鍼灸院・デイサービスなどでリハビリをしてくれるところもあります。
※保険内容によっては、重複して受けられない場合があるので、十分ご注意ください。
※保険内容によっては、重複して受けられない場合があるので、十分ご注意ください。
ぶっちゃけ鍼灸師
おまたせしました。
ここから本題の「パーキンソン病が鍼灸治療に効果があるのか?無いのか?」について解説していきます。
ここから本題の「パーキンソン病が鍼灸治療に効果があるのか?無いのか?」について解説していきます。
パーキンソン病に鍼灸治療は効果があるの?
ハッキリ言います!「ありません!」
パーキンソン病は、脳の変性を起こしているものです。鍼灸治療によって、脳の変性が元に戻ることはありません。
でも、がっかりしなくても大丈夫です!
なぜなら、鍼灸治療によって、パーキンソン病の人が体を動かすことが楽になる人は多いです。
ポイント
というのも、これは神経内科医がパーキンソン病の患者さんに説明していた話なのですが、
「エビフライを食べて、中身のエビが小さくてがっかりしたことはありませんか?
それと同じで、あなたの病気全体はエビフライのエビの部分のようなもの
あとは、リハビリによって、ころもをはぎとってやれば、日常生活の質はどんどん高まる」
といったものでした。
「エビフライを食べて、中身のエビが小さくてがっかりしたことはありませんか?
それと同じで、あなたの病気全体はエビフライのエビの部分のようなもの
あとは、リハビリによって、ころもをはぎとってやれば、日常生活の質はどんどん高まる」
といったものでした。
ぶっちゃけ鍼灸師
私は、鍼灸師として実際にパーキンソン病の方を何十名と鍼治療してきました。
ポイント
私の経験から言わせてもらうと、パーキンソン病では腰痛も多いのですが、
腰痛を楽にすると喜ばれたり、
足が軽くなった!
歩ける距離が多くなった!
背中が丸かったのに姿勢がよくなった!
という嬉しい反応は多かったです。
腰痛を楽にすると喜ばれたり、
足が軽くなった!
歩ける距離が多くなった!
背中が丸かったのに姿勢がよくなった!
という嬉しい反応は多かったです。
しかし、震えに関してはほとんど効果はありませんでした。
また、若い年齢の方はそれなりに、治療効果も反応が良いですが、70代、80代あたりになると、やはり老化の部分もかなり加わっているので、治療効果も乏しくは感じます。
鍼灸治療がパーキンソン病に効果があるのか?無いのか?まとめ
ポイント
パーキンソン病は、鍼灸治療では治りません。
ただし、鍼灸治療によってリハビリ的な効果は可能です。
パーキンソン病からくる「腰痛」「便秘」「胃腸障害」「ウツ気分」「膝痛」「肩こり」などには、鍼灸治療は効果があります。
ただし、鍼灸治療によってリハビリ的な効果は可能です。
パーキンソン病からくる「腰痛」「便秘」「胃腸障害」「ウツ気分」「膝痛」「肩こり」などには、鍼灸治療は効果があります。
このページまとめ
パーキンソン病と診断されても、人によって症状も程度もバラバラです。
これは、脳の変性具合によって変わるものだと思います。
ですから、パーキンソン病と診断されても、お薬を飲み続けるのはもちろんですが、リハビリの面でいろいろやってみてはいかがでしょうか?
ポイント
パーキンソン病は完全に治ることはありませんが、「リハビリや、鍼灸治療によって」動きがかなり改善する方もいます。
ただ、長期戦になると思いますので、リハビリ等はなるべく治療費がかからずに続けられるところをおすすめします。
※保険が利くほうが良いでしょう。
ただ、長期戦になると思いますので、リハビリ等はなるべく治療費がかからずに続けられるところをおすすめします。
※保険が利くほうが良いでしょう。
また、ご自身で運動や筋トレを頑張るのは、良いと思いますが、転倒しやすいので、十分に気をつけて下さい。