ぶっちゃけ鍼灸師
ぶっちゃけ鍼灸師
鍼灸師からみたパーキンソン病とは?
簡単に説明しますね。
脳の老化にともなう変性によって、ドーパミンという物質がうまく出ないために起こる病気です。
(※変性とは、形が変わってうまく機能しなくなる状態)
パーキンソン病のおもな症状
振戦 ・・・手足のふるえ固縮 ・・・体の筋肉が異常に固くなる無動 ・・・表情が無表情になる姿勢反射障害 ・・・体の素早い動きができない
とまあ、医学では難しく分類されているのですが、パッとみた状態では、
頭が起こせず前に垂れてしまい、歩幅が狭くなり、手足が震えて、無表情になるといった感じです。
パーキンソン病の人が、一番困るのは?
というのも、人から見られて恥ずかしいという理由です。
パーキンソン病の多い年代は?
ほとんどは70代からが多かったように思います。
パーキンソン病の治療方法は?
ドーパミンの同じような働きをするLードーパなど、投薬による治療が一般的です。
投薬により劇的に、症状が改善される方もいますが、ただしこれらの薬は、だんだん体がなれてしまい、じょじょに効かなくなるという問題点があります。
なので、医者も年齢を考慮して、一度にたくさんは処方せずに、少しずつ小出しにするという考え方のお医者さんもいます。
それよりも、リハビリによって、手足をよく動かしたり、歩行訓練をしたり、筋力をつけるなど日常生活の質を上げるという治療もよく行われます。
パーキンソン病と診断されたらどうすればいい?
基本は、薬を飲んで経過をみることになります。
リハビリなどを積極的に行うと良いとは思いますが、筋肉が固くなる症状や、転倒しやすいという症状があるので、ムリは禁物です。
どこに行けばいい?
病院は、神経内科や脳神経科などが専門です。
また、リハビリは病院だけでなく、いろんな場所で受けてもいいと思います。
※保険内容によっては、重複して受けられない場合があるので、十分ご注意ください。
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ここから本題の「パーキンソン病が鍼灸治療に効果があるのか?無いのか?」について解説していきます。
パーキンソン病に鍼灸治療は効果があるの?
ハッキリ言います!「ありません!」
パーキンソン病は、脳の変性を起こしているものです。鍼灸治療によって、脳の変性が元に戻ることはありません。
でも、がっかりしなくても大丈夫です!
なぜなら、鍼灸治療によって、パーキンソン病の人が体を動かすことが楽になる人は多いです。
「エビフライを食べて、中身のエビが小さくてがっかりしたことはありませんか?
それと同じで、あなたの病気全体はエビフライのエビの部分のようなもの
あとは、リハビリによって、ころもをはぎとってやれば、日常生活の質はどんどん高まる」
といったものでした。
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腰痛を楽にすると喜ばれたり、
足が軽くなった!
歩ける距離が多くなった!
背中が丸かったのに姿勢がよくなった!
という嬉しい反応は多かったです。
しかし、震えに関してはほとんど効果はありませんでした。
また、若い年齢の方はそれなりに、治療効果も反応が良いですが、70代、80代あたりになると、やはり老化の部分もかなり加わっているので、治療効果も乏しくは感じます。
鍼灸治療がパーキンソン病に効果があるのか?無いのか?まとめ
ただし、鍼灸治療によってリハビリ的な効果は可能です。
パーキンソン病からくる「腰痛」「便秘」「胃腸障害」「ウツ気分」「膝痛」「肩こり」などには、鍼灸治療は効果があります。
このページまとめ
パーキンソン病と診断されても、人によって症状も程度もバラバラです。
これは、脳の変性具合によって変わるものだと思います。
ですから、パーキンソン病と診断されても、お薬を飲み続けるのはもちろんですが、リハビリの面でいろいろやってみてはいかがでしょうか?
ただ、長期戦になると思いますので、リハビリ等はなるべく治療費がかからずに続けられるところをおすすめします。
※保険が利くほうが良いでしょう。
また、ご自身で運動や筋トレを頑張るのは、良いと思いますが、転倒しやすいので、十分に気をつけて下さい。