訪問鍼灸治療を患者が嫌がらない(怖がらない)方法


新しい訪問鍼灸の患者さんが、鍼灸治療を嫌がる場合

ケアマネジャーと老人
訪問鍼灸治療(往療)を続けていると、紹介を受けることが多いです。

  • 患者さんからの紹介だったり、、、
  • ヘルパーさんからの紹介だったり、、、
  • ケアマネジャーさんからの紹介などです。

その、紹介内容が、「家に来てくれてマッサージをしてくれるよ!」というものなんですね。

しかし、鍼をしないといけない!

鍼灸治療
マッサージしてくれる」と、患者さんを紹介してもらったとします。
でも、鍼灸資格しかない場合、鍼灸をしないといけませんね。
鍼灸をしないと、そもそも保険請求ができません。
(実費の訪問なら、問題なし)


かといって、鍼が嫌いな人に、訪問鍼灸を続けるのも難しい、、、
そんな時は、以下の方法を参考にしてください。

鍼を嫌がる人への対策1

単刺だけにする

弾入

  • 鍼は、1番鍼を使用
  • なるべく浅く刺入

もちろん、単刺だけでは終わりません。
だいたい、全体の治療時間を20分~30分位に設定しているかと思います。
単刺を5分~10分で終わらせて、残った時間はマッサージをするのです。

※厚生労働省が定める「療養費の取扱い(往療)」について、時間までは指定されておりません。

もし、突っ込まれることがあるようならば、マッサージというより、後揉法こうじゅうほうと説明をすれば、問題ないでしょう。

鍼を嫌がる人への対策2


鍉鍼ていしん(刺さない鍼)を使用する。

てい鍼
鍉鍼ていしんならば、患者さんも嫌がりません。
マッサージ感覚で、喜んでくれるでしょう。
こちらの場合も、鍉鍼ていしんを5分~10分ほど行い、残りの時間をマッサージしてあげると、患者さんも満足するでしょう。

鍼を嫌がる人への対策3

鍼を無しにして、お灸にする。

棒灸

H28年の厚生労働省が定める施術料は以下です。

1術(はり又はきゅうのいずれか一方)の場合

1回につき1,300円

2術(はり、きゅう併用)の場合

1回につき1,520円

往療料

1,800円


お灸だけでも、1300円+往療料を請求できます。
無理に、患者さんの嫌がる鍼をしなくても、お灸だけの方が喜ぶなら、そうしてあげましょう。
もちろん、患者さんによって熱くない温灸・棒灸・隔物灸をしてあげましょう。
お灸の後に、マッサージをしてあげると、喜ばれるのは言うまでもありません。

周りの人が鍼灸治療を嫌がる場合

家族や医師の計画プラン
患者本人と、信頼関係ができていても、時に鍼灸治療は、周りの人間から嫌がられます。

例えば、、、このような周りの人達

  • 80歳の患者さんのご家族(息子・娘など)
  • 患者さんの担当医
  • 患者さんケアマネジャー

この人たちは、鍼灸治療に対して免疫(経験)が無ければ、「鍼灸なんて危ない!」「必要ない!」と思って、嫌がるケースは多いです。

しかし、この場合でも、次のように言うと敷居しきいがグッと低くなります。

ケアマネの会議

「鍼灸治療と言っても、メインはマッサージです。
おまけで、『刺さない鍼』と『熱くないお灸』を使用しています。」

と、言いましょう。
そして、実際にてい鍼を見せてあげると、なお良いでしょう。


同意書の場合

特に、医師の場合、同意書を書いてくれない場合があります。
この時でも、同意書を提出する際に、口頭もしくは、紹介状にて、『刺さない鍼』と『熱くないお灸』を使用しています。
と補足すれば、同意書を書いてもらえる確率が少しアップします。


感染・火傷・火事・煙が嫌がられる場合

食事中の介護
訪問鍼灸の場合、介護施設への紹介を頂く場合があります。
しかし、そちらでも「鍼灸」と言うのは、「聞こえが悪い」です。

なぜなら、

  • 皮膚を貫通することによる「感染
  • 火を扱うことによる「火傷・火事・煙

ですね。

とくに、介護施設は老人が多いです。
老人は、免疫力が下がっています。
そこに、刺鍼による感染・火傷による化膿をさせてしまった場合、最悪のケースではに至ることもあるのです。
それを懸念けねんして、介護施設側は、鍼灸を嫌がります。

そのような場合も、「鍉鍼ていしん」で、はりの1術のみにする。
もしくは、火を使わないお灸(電子灸)などを使うと良いでしょう。

最後に

 

さて、訪問鍼灸で保険適応させたいけど、患者さんが鍼灸を嫌がる場合についての対策を紹介しました。

  • もし、実費治療なら、なにも心配しなくてもマッサージだけをしてあげればいいでしょう。
  • もし、あんまマッサージ指圧師ならば、マッサージの保険を使えばいいでしょう。

参考になりましたら幸いです。



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