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ぶっちゃけ鍼灸師
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急性期は、冷やすよりも温めたほうが良いって知ってた?
いままでは、当たり前のように「急性期は冷やして炎症を止めたほうが良い!」ってみなさんも習ってきたと思います。
がしかし、いまからそんな常識をくつがえすお話をしようと思います。
何故、急性期は温めたほうが良いのか?その秘密はプロスタグランジンにあった!
プロスタグランジンという言葉は聞いたことありますね?
そうです。ホルモンの一種です。
その機能をお手伝いするのが、プロスタグランジンなのです!
プロスタグランジンの作用
プロスタグランジンの作用は、血液循環をよくすることです。
血液循環を良くすることによって、「細胞のダメージを修復する作用」が働くのです。
ですが、プロスタグランジンは同時に炎症という反応を起こします。
炎症とはご存知の通り、発赤・熱感・腫れ・痛みを伴う状態です。
みなさんは、この「炎症が悪い」と勝手に決め付けていませんか?
ぶっちゃけ鍼灸師
つまり、痛み・症状を改善させるには、炎症を止めるのではなく、炎症を促したほうが早く治るのです。
炎症を早く治すには、温めて血流をよくしてやることが、一番なのです。
炎症は悪くはなかった!
炎症という言葉が悪者のように定着してしまいました。
がしかし実は、炎症は「体にとって悪いことではない」という認識を持つのが正しいようです。
炎症は、修復工事のようなものです。
この、痛みのサインがなければ、悪化しているにもかかわらず、体をガンガン動かしてしまい、さらに状態を悪化してしまう恐れがあります。
だから、炎症=痛みは必要な体のサインであり、修復工事中ともいえます。
冷やすとどうなるか?
私たちは、炎症が悪者だと習ってきました。
だからこそ「炎症を鎮めるために、冷やしなさい!」と習いました。
それは、冷やすことによって、細胞の働きが鈍くなるからです。
(腐らせないために、お肉を冷蔵庫にいれるのと同じ)
がしかし、そんな、炎症を冷やしてしまうとどうなるのか?
実は、血流が低下して細胞の働きが鈍ってしまうのです。
つまり、治りを遅くしているのです。
炎症=修復工事中 とわかれば、温めて修復工事を早めたほうが、痛みは早く改善します。
炎症を止めたら治るは間違い!
みなさんも、湿布を毎日貼っている患者さんが周りにいませんか?
そんな、方は毎日湿布を貼っているのにもかかわらず、「痛い、痛い」と言っていませんか?
炎症を止めることが治すことならば、湿布を貼り続けると、いつかは治るはずですよね。
ですが、実際は、湿布を貼り続けても治っていません。
現実は、湿布で炎症を止めた結果、修復工事がなかなか進まずに、痛みが長引いているのです!
反対に湿布を貼ると、湿布には、消炎鎮痛剤が含まれているので、プロスタグランジンを抑制してしまい、結果的に血液循環を低下させてしまうのです。
それでもまだ信じられないアナタへ
- 「絶対に急性期は冷やすべきだ!」
- 「急性期に温めるなんてとんでもない!」
- 「炎症は、悪いものだ!」
そう思っているそこの医療関係のあなた!
次の本を読むことをおすすめします。
体を温めるとすべての痛みが消える
なにを隠そう、私が温めたほうが良いと思ったのは、この本を読んでからです。
この先生の病院(整形外科)では、湿布は出さずに、ホッカイロを出しているそうです。
その結果、症状が改善する人が続出したのです。
腰痛・膝痛・股関節痛・間欠性跛行までも。
図書館にもあるかもしれませんよ。
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(現在は文庫本になっているようです)
実際に患者さんにカイロを貼るようにすすめてみた。
そこで、ぶっちゃけ鍼灸師である私が、勤務している病院のリハビリ室で「湿布を貼っている・もしくはなにも貼っていない」患者さんにどんどんホッカイロを貼るように勧めてみたところ、、、
かなり反応が良かったです。
やはり血流が良くなって、細胞の働きが良くなったからだと思います。
私は、実体験したからこそ、自身をもって言えます。
鍼灸治療でも結局、急性期でもお灸するよね?
今まで、わりと急性期のぎっくり腰でも、鍼治療の際に灸頭針をして温めてあげると経過が良かったです。
それまでは、「急性期は冷やしたほうがいいのに、なぜお灸はした方がいいのか?」
という矛盾点があったのですが、これでやっとツジツマが合いました。
お灸の温熱効果により、炎症(修復工事)を早めるので、ギックリ腰の治りも良かったことになります。
ぶっちゃけ鍼灸師
そのうちに、急性期でも冷やしたほうが良いという定説が一般的になると、私は思っています。
このページのまとめ
- 急性期の痛みには、プロスタグランジンというホルモンが修復の過程を助ける
- 冷やすと、感覚的には痛みが引いたように感じるが、実際は血流が悪くなるのでプロスタグランジンの修復を遅くしている
- 温めると、熱を持ったように感じてしまうが、血流がよくなり結果的に修復を早めてくれる
- 実際に、湿布を出さずにホッカイロを出して、患者に対応している整形外科医が存在する(本も出している)