ぶっちゃけ鍼灸師
こちらでは、鍼灸の経絡治療・古典治療が「現代人には、効きづらくなっているのではないか?」という考察です。
※決して、経絡治療自体を否定しているわけではなく、「過去」と比べて「現代人」に効きづらくなっている。という意味です。
※決して、経絡治療自体を否定しているわけではなく、「過去」と比べて「現代人」に効きづらくなっている。という意味です。
ぶっちゃけ鍼灸師
ちなみに「過去」というのは、経絡治療で有名な「素問」「霊枢」のできたであろう「前漢武帝の時代」(紀元前100年ごろ)と比較して話をすすめていきます。
それでは、理由を9つにわけてまとめたので、参考にしてください。
それでは、理由を9つにわけてまとめたので、参考にしてください。
1:食生活
過去
・紀元前100年ごろに、何が食べられていたのか正確には知りませんが、おそらく自然のものでしょう。
穀物・野菜・果物などです。
・現在に比べて、農薬も使わずに、土壌は肥えているので、作物にもビタミン・ミネラルがたっぷりです。
つまり、代謝が良かったはずです。
・さらには、消化もよく腸内環境が優れていることから、免疫力も高かったに違いありません。
・食べる量も少なく、質素な食事をこころがけていたでしょう。
穀物・野菜・果物などです。
・現在に比べて、農薬も使わずに、土壌は肥えているので、作物にもビタミン・ミネラルがたっぷりです。
つまり、代謝が良かったはずです。
・さらには、消化もよく腸内環境が優れていることから、免疫力も高かったに違いありません。
・食べる量も少なく、質素な食事をこころがけていたでしょう。
現代
・土壌が痩せてしまい、作物にビタミン・ミネラル不足が生じています。
そもそも、野菜不足です。
・保存料などの食品添加物だらけですよね。
食品添加物は、腸内で完全に消化吸収されずに、腸内環境が悪化し、免疫力が落ちています。
・食べ物が溢れ、間食をしたり、夜中に食べたりして胃腸に負担をかけています。
・極端に甘いものなどの食べすぎで、血糖値を急激にあげ、インスリンで下げては、逆に下がりすぎ、今度は、血糖上昇ホルモンで上げるなど、ホルモン系に負担が強いられています。
・脂っこいものばかりを好み、胃腸に負担をかけすぎています。
そもそも、野菜不足です。
・保存料などの食品添加物だらけですよね。
食品添加物は、腸内で完全に消化吸収されずに、腸内環境が悪化し、免疫力が落ちています。
・食べ物が溢れ、間食をしたり、夜中に食べたりして胃腸に負担をかけています。
・極端に甘いものなどの食べすぎで、血糖値を急激にあげ、インスリンで下げては、逆に下がりすぎ、今度は、血糖上昇ホルモンで上げるなど、ホルモン系に負担が強いられています。
・脂っこいものばかりを好み、胃腸に負担をかけすぎています。
2:生活習慣
過去
かなり、規則正しい生活を送っています。
だって、電気がありませんでしたからね。
陽の光とともに起き、夜はロウソクノ灯りがもったいないので、早く寝ます。
季節によっても、太陽の動きに合わせて、夏は早起き・冬は遅起きという生活をしていたことでしょう。
なので、生活習慣のリズムが狂わず、自律神経も乱れにくかったと思います。
だって、電気がありませんでしたからね。
陽の光とともに起き、夜はロウソクノ灯りがもったいないので、早く寝ます。
季節によっても、太陽の動きに合わせて、夏は早起き・冬は遅起きという生活をしていたことでしょう。
なので、生活習慣のリズムが狂わず、自律神経も乱れにくかったと思います。
現代
日頃から夜ふかしをして、休日は「ため寝」をするので、自律神経が乱れますね。
そもそも夜勤勤務があったりなど、生活習慣のリズムは狂いやすいです。
そもそも夜勤勤務があったりなど、生活習慣のリズムは狂いやすいです。
3:エアコン
過去
紀元前100年ごろに、エアコンなどの冷暖房器具はありません。
冬は寒邪による傷害が、強かったかもしれません。
冬は寒邪による傷害が、強かったかもしれません。
現代
夏は、どこも冷房を寒いくらいにガンガンにきかせてますよね。
外に出れば、汗はダラダラなのに、建物に入れば、急激に冷える。
これによって、自律神経は乱れまくってます。
反対に冬は、外は寒いが、室内は暖房で必要以上に温めるために、こちらもまた自律神経の乱れが気になります。
外に出れば、汗はダラダラなのに、建物に入れば、急激に冷える。
これによって、自律神経は乱れまくってます。
反対に冬は、外は寒いが、室内は暖房で必要以上に温めるために、こちらもまた自律神経の乱れが気になります。
4:運動不足
過去
運動不足の人は、ほとんどいなかったのではないでしょうか?
農業など、みんな体を使った仕事をしたり、移動手段は徒歩が多かったと思います。
農業など、みんな体を使った仕事をしたり、移動手段は徒歩が多かったと思います。
現代
デスクワークなど、じっとしている仕事が増えて、運動不足になっています。
また、自動車の普及によって、歩くことも少なくなっています。
これでは、運動不足になり代謝も低下してしまいます。
また、自動車の普及によって、歩くことも少なくなっています。
これでは、運動不足になり代謝も低下してしまいます。
5:パソコン・スマホ
過去
過去にパソコン・スマホはありませんね。
現代
パソコン・スマホによって、下を向く姿勢を長時間しています。
よって、肩こり・首コリ・腰痛がひどくなっています。
つまりは、脊柱起立筋群が凝っています。
自律神経は、脊柱起立筋群の凝りによって、神経を絞扼したり、血流を低下させたりなどの悪影響をもたらします。
よって、自律神経が乱れやすく、鍼の効果も乏しくなると考えられます。
よって、肩こり・首コリ・腰痛がひどくなっています。
つまりは、脊柱起立筋群が凝っています。
自律神経は、脊柱起立筋群の凝りによって、神経を絞扼したり、血流を低下させたりなどの悪影響をもたらします。
よって、自律神経が乱れやすく、鍼の効果も乏しくなると考えられます。
6:寿命
過去
紀元前100年ごろの寿命を正確にわかりませんが、30歳~50歳位だったのではないでしょうか?
もちろん、医療が発達していないために、病気などで亡くなることが要因の一つとしてあげられます。
もちろん、医療が発達していないために、病気などで亡くなることが要因の一つとしてあげられます。
現代
平均年齢81歳~87歳です。
私がここで言いたいのは、「過去」は30歳前後の人たちに鍼をすることが多かったということです。
そのときの、治療結果の集大成が「素問」「霊枢」などに記されていたのです。
(若い人のほうが、鍼の反応が強くでることは、ご存知のとおりです)
ですが、現代にて(経絡治療を多用する)自律神経の乱れを多く訴えるのは、50~60代ではありませんか?
とくにその年代だと、女性は閉経をしているなど、おおきな変化をしています。
もちろん、細胞が老化して血流・代謝なども低下するので、そのことからも鍼の効果が落ちると考えられます。
私がここで言いたいのは、「過去」は30歳前後の人たちに鍼をすることが多かったということです。
そのときの、治療結果の集大成が「素問」「霊枢」などに記されていたのです。
(若い人のほうが、鍼の反応が強くでることは、ご存知のとおりです)
ですが、現代にて(経絡治療を多用する)自律神経の乱れを多く訴えるのは、50~60代ではありませんか?
とくにその年代だと、女性は閉経をしているなど、おおきな変化をしています。
もちろん、細胞が老化して血流・代謝なども低下するので、そのことからも鍼の効果が落ちると考えられます。
7:薬の常飲
過去
昔は、現代のような薬はありませんでした。
漢方のような、自然のものを飲んでいたと思います。
自然のものなので、体にそこまで大きな負担はなかったと考えています。
また、必要なときだけ飲んでいたと思います。
漢方のような、自然のものを飲んでいたと思います。
自然のものなので、体にそこまで大きな負担はなかったと考えています。
また、必要なときだけ飲んでいたと思います。
現代
高血圧・高脂血症・花粉症・アレルギーなどの薬を常飲している方が多すぎます。
しかも、長期にわたってです。
体内にて、薬(いわばケミカル)は、必ず肝臓で分解されます。
この時に、肝臓に負担をかけています。
これを毎日、毎日、数年にもわたって飲み続けているのは、体にとっては相当な負担です。
代謝にも影響を与えていると考えます。
よって、鍼の治療効果も落ちるのではないと考えています。
しかも、長期にわたってです。
体内にて、薬(いわばケミカル)は、必ず肝臓で分解されます。
この時に、肝臓に負担をかけています。
これを毎日、毎日、数年にもわたって飲み続けているのは、体にとっては相当な負担です。
代謝にも影響を与えていると考えます。
よって、鍼の治療効果も落ちるのではないと考えています。
8:酒・タバコ
過去
酒は、あったかもしれませんが、どれくらい飲んでいたのかはわかりません。
もしかすると、贅沢品で飲む人が少なかったかもしれません。
タバコは、あまり吸っていなかったんではないでしょうか?
もしかすると、贅沢品で飲む人が少なかったかもしれません。
タバコは、あまり吸っていなかったんではないでしょうか?
現代
毎日のように酒・タバコをいただきますね。
酒も肝臓で分解するので負担をかけます。
タバコは有害物質だけでなく、血管を収縮させてしまいます。
とにかく現代人は、酒・タバコを嗜好品としているがゆえに、鍼の効果が落ちていると思います。
酒も肝臓で分解するので負担をかけます。
タバコは有害物質だけでなく、血管を収縮させてしまいます。
とにかく現代人は、酒・タバコを嗜好品としているがゆえに、鍼の効果が落ちていると思います。
9:ストレスの質の変化
過去
ストレスはあったでしょうが、皆が皆、同じような生活をして、他人と比較することは少なかったのではないでしょうか?
ゆえに、見栄・競争などのストレスは少なかったかもしれません。
ゆえに、見栄・競争などのストレスは少なかったかもしれません。
現代
他人と比較したり、競争するがゆえに、ストレスも激しいと思われます。
また、子育てに悩む親も多いですよね。
ストレスが過度すぎて、血管を収縮させるがゆえ、鍼の効果も悪いのではないでしょうか?
また、子育てに悩む親も多いですよね。
ストレスが過度すぎて、血管を収縮させるがゆえ、鍼の効果も悪いのではないでしょうか?
ぶっちゃけ鍼灸師
いかがですか?
上記9つの理由を読んでみて「納得」できる箇所もあったのではないですか?
上記9つの理由を読んでみて「納得」できる箇所もあったのではないですか?
経絡治療の効果が落ちていることでの対策
ぶっちゃけ鍼灸師
では、それをふまえて我々鍼灸師は、どのような対策ができるでしょうか?
まずは、治療家としての引き出しを増やすことではないでしょうか。
経絡治療だけでなく、局所治療も織り交ぜるなどで対策できそうです。
まずは、治療家としての引き出しを増やすことではないでしょうか。
経絡治療だけでなく、局所治療も織り交ぜるなどで対策できそうです。
ぶっちゃけ鍼灸師
また、患者さんに対しても、日々の生活習慣を指導してあげたほうが、経絡治療をするにしても、効果が高まりそうですね。
以上、参考になりましたら幸いです。
以上、参考になりましたら幸いです。