痛くない鍼灸治療のコツ!切皮痛を軽減させるポイント!

切皮痛・弾入・刺入の際になるべく痛みを軽減させるポイント

弾入 イラスト
鍼灸師ならば「誰でも一度は苦労するのが切皮痛です」

とくに、「鍼灸師駆け出し」の頃は、切皮痛を与えてしまうと、患者から「この先生はヘタクソなんじゃないの!?」と思われたくがないために、よけいに緊張になってしまいますよね。
(^_^;)

メモ
では、切皮痛を軽減させるためにはどうすればいいでしょうか?
そのポイントを今から、ぶっちゃけ鍼灸師が紹介します。

切皮痛を軽減させるポイント11個!

1、手を温める

手のイラスト
これは基本ですね。
手が冷たいと、患部の筋肉が収縮します。
なのでより痛みを感じやすい状態になりますので、手はいつも温めておきましょう。

2,患者の体も温める

遠赤外線 イラスト
真冬の寒空の中、患者が来院して体が冷えきっている状態で、鍼をするとどうでしょう。
誰だって、痛みを感じやすいです。
ホットパックなど患部を温めてから、鍼をしてあげるのがいいですね。

3,爪を切る

物理的に爪があたると痛いということもありますが、
切皮痛を軽減させるには、押手をしっかりと作る必要があります。
そのときに爪が伸びていると十分な押手を作れなくなり、切皮痛の原因となります。
必ず爪は、切っておきましょう!

4、弾入を遠慮しすぎない

弾入時のポイント
「切皮痛が痛い」と言われる人に多いのが、弾入が遠慮がちになり、弱くなってしまうことです。

この状態は、鍼がたわんでいる状態です。
皮膚を貫通せずに、ツンツンとつついているだけの状態です。

当然痛いので、ある程度はスパッと皮膚を貫通したほうが痛くありませんよ。

5、押手はなるべく広く

押手イラスト
押手で、圧力を上手にかけると切皮痛がでにくいです。
具体的には、母指、示指、中指、薬指、小指そして、母指球、小指球にも、まんべんなく圧力をかけるのが理想です。

6、弾入の際、別の指で皮膚をたたく

弾入のテクニック
これも、臨床で使われているテクニックです。
本来、弾入時は右手の示指で鍼柄を叩きます。

それと同時に、右手の中指や薬指で、患者の皮膚を軽く叩いてください。
こうすることにより、切皮痛をぼかす効果があるのです。

7、患者の姿勢をリラックスさせる

たとえば、腰に鍼を撃つ際に、患者が頭を上げていたらどうなるでしょうか?
(アゴを枕につけている状態)
腰の筋肉は緊張した状態です。

メモ
こんな状態では、切皮痛も起こりやすく、刺入も困難になるので、
かならず筋肉はゆるんだ状態で鍼をするようにしましょう。
うつ伏せの場合は、アゴではなくおでこを枕につけてもらうようにしましょう。

8、前揉法をしっかりと

前揉法 イラスト
ツボが決まったら、その場所をゆっくりと前揉法しましょう。
これは注射にも使われるテクニックです。
あらかじめ、体をなれさせておくことで切皮痛も起こりにくくなります。

9、見える血管はさける

切皮時の激痛で気をつけたいのが、血管に刺してしまった場合です。
毛細血管ならそこまで痛みはでないのですが、体表からはっきりとわかる大きな血管は、切皮痛・刺入痛を伴いやすいので、見える血管はなるべく避けましょう!

10、弾入する場所は第1関節

弾入する部位
段入の際、右示指で叩打するのですが、そのときの右示指の接触面は、DIP関節のやや先端部がベストです。

なぜならここは、骨がしっかりと触れる部分です。
当然、鍼がスパッと皮膚を貫通しやすいので、切皮痛も起こりにくいのです。

注意
反対に悪い例として、指先でたたくと、脂肪組織でたたくことになり、柔らかいため、切皮も中途半端になり、切皮痛を起こしやすいです。

11、母指と示指を少し開く

押手
これは教科書に載っている内容ではないのですが、臨床にて使われているテクニックの一つです。
弾入の際に母指と示指をすこし開くように力をくわえることによって、皮膚を緊張させます。

これは、弾入時に皮膚がたわんでいると、切皮痛が起こりやすくなりますが、それを防止するためです。

切皮痛を完全になくすことはできない!

鍼灸師
切皮痛は完全にはなくなりません。
私も、いろいろなベテラン先生に鍼を打ってもらったことがありますが、それでも切皮痛が0ではありません。
たまに痛いのがあります(^^)

もう、それはしょうがないです。
なぜなら、神経の張り巡らせている皮膚に、鍼を刺すわけですから、無痛というわけにはいかないんですね。

メモ
ですが、切皮痛が起こる回数を減らすことは出来ます。
あなたが、100回弾入したときに30回切皮痛を起こしてしまうか、
もしくは1回しか起こらないか、これは大きな違いですね。

なので、紹介した切皮痛を軽減させるポイント11個をぜひ参考にしてみてください!

2018年追記:切皮痛をなくすには、弾入を1回にしろ!

日本の鍼灸の専門学校では、「弾入を3回にしなさい」と習ったと思います。
しかし、浅野周先生によると、このように説明されています。

メモ
昔は、いまのようにステンレスの鍼ではなく、銀鍼だった。
銀鍼だと、3回で入れないと鍼が曲がってしまう。
だから3回の弾入だった。
ところがいまは、ステンレス鍼なので、1回の弾入でよい。
むしろ、1回でスパッと弾入したほうが、一気に皮膚の痛点を通過するので、切皮痛が起こらない

実際に私の感想

実際に私も、弾入を1回に変更して、たくさん患者さんに鍼を打ってみました。
すると、、、
浅野周先生におっしゃるとおりでした。
切皮痛が自分でも驚くほど、減ったのです。
患者さんからのリアクションでもわかりますし、自分の体で打ってみてもわかりました。

実際にこのように言ってくれた患者さんもいました。

ある40代女性の治療でのことです。
その女性の旦那さんは鍼灸師だそうです。
ところが、「旦那の鍼は痛い!ツンツンばっかするので痛い!けれど、先生のはスパッと入れてくれるからぜんぜん痛くない!」
このように言われたこともあるくらいです(^_^;)

1回の弾入の方法

もし、みなさんも臨床に出られているなら、この1回弾入を試すといいでしょう。
ディスポ鍼ならば、1回の弾入で鍼柄が鍼管にすべて埋まるまで入れます。
もしくは、あえて短い鍼管を使い、1回で刺入深度を1cmほど入れましょう。
短い鍼管とは、寸6の鍼に対して寸3の鍼管を使うということです。

学生は、3回の弾入にしてください。

鍼灸の専門学校では、3回の弾入がルールです。
もし、鍼の実技で3回の弾入にしないと減点の対象となるので、学生の間は3回にしておきましょう。
参考にしてください。

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