ぶっちゃけ鍼灸師
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「鍼灸師」と「患者」は、つかず離れずがちょうどいい
鍼灸師・柔道整復師など、治療家という仕事やっていると、患者さんとも仲良くなってきます。
ここで、問題なのが「どこまで仲良くしていいのか?」です。
仲がよくなりすぎてもいけない!
治療家と患者は「仲が良ければ良いほどいいんじゃないの?」と思ったら大間違いです!
鍼灸師という立場上、患者さんと一線を越えてはいけません。
具体的には、プライベートまで共に行動するということは慎むべきです。
なぜなら、どちらも幸せにならないからです。
とある先生の体験談を元に、お話しましょう、、、
これはある鍼灸師の体験談です。
森ノ宮医療技術専門学校の学生の頃の話ですが、ある先生の話がいまでも忘れられません。
「患者さんから食事に誘われても、絶対に行ってはいけません!
私も過去に失敗したのですが、ある患者さんから食事に誘われたので、同席したことがあるのです。
その後も何度か食事に誘われて、おごってもらったりしたのです。
そこまでは、よかったのですがある時、事件は起こりました。
私の治療院での出来事です。
その日は、診療所がとても混雑していました。
そこへ、夕食をごちそうになった患者さんが来られたのです。
その患者さんは、「オレは先生と知り合いだ!だから先に治療してくれ!」と言われて大変な目にあったことがあります、、、。」
(※ここで先生の話は終わり)
もうおわかりですね。
特定の患者さんと一線を越えてしまうということは、どちらも幸せになりません。
また、他の患者さんにも迷惑がかかります。
最悪の場合、トラブルへと発展するおそれもあります。
なので、患者さんとはつかず離れずの距離をたもつことが、患者にとっても治療家にとってもよいことなのです。
お中元やお歳暮は、丁重にいただくにしても、プライベートまで、共にするということは控えるべきですね。
治療家目線でも、つい患者さんに甘えてしまうことが考えられる
もし、患者さんと仲良しになったとしましょう。
治療院が混雑してきたら、「あの人は、少しぐらい待たせても大丈夫だろう。だって仲良しだし、定期的にきてくれるから、後で謝れば許してくれる」とこのように、治療家が甘えてしまう場合があります。
ところが、人の考えなど、予測不可能ですよね。
大丈夫と思ってやったことが、相手は怒って、二度と来てくれないかもしれないのです。
このことからも、患者さんとの距離を近づきすぎるよりも、ある程度は距離を保ちつつ、「初心の心」を忘れずに精一杯治療にあたることが重要なのです。
プライベートすぎる話も控えるほうが、お互いに傷つかない!
ついつい、患者さんとの会話が盛り上がってしまい、プライベートな話まで、話してしまうことがあります。
もちろん、不快に感じない患者さんもいるでしょうが、中には不快に感じてしまい、それ以来、来なくなってしまうケースもあります。
それを考えるなら、やはり患者さんとの接し方はプライベートまでは慎んだ方が、結果的にどちらも傷つかなくて済む!ということが考えられますね。
少しくらいは、仲良しで!
「患者さんとの距離感に気をつけて」と言いましたが、まったく付かずでは寂しすぎます。
お互いに悩み事を相談できるぐらいには、距離を近づけてもいいです。
このページのまとめ
- 治療家と患者の距離感は、近すぎてはいけない。理由として近すぎるとトラブルに発展することが考えられる。なので付かず離れずぐらいの距離感がちょうどよい
- 具体的には、プライベートで行動をともにしたり、プライベートすぎる話をするのは良くない。
- 患者さんとの距離が近いと、術者からして「甘え」が出る可能性がある。それよりも距離感を保ちつつ「初心の心」を忘れずに毎回、真剣に治療に向き合うほうが、必ず良い結果がでる
- だからといって、患者さんと距離を話しすぎるのも問題であり、多少は愛想よく、人間味あふれる接し方をするとよい