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ぶっちゃけ鍼灸師
このページでは、前斜角筋・中斜角筋の中国鍼の方法について解説します。
予備知識
前斜角筋の起始(3~6頸椎横突起)停止(第一肋骨)
中斜角筋の起始(2~7頸椎横突起)停止(第一肋骨)
頸椎にて、安全な場所は青ゾーン(後方)であり、骨に当てて止めます。
危険な場所で赤ゾーン(前方)であり、深くは刺しません。
・首では撚鍼はしてはいけません。(硬膜を貫かないために)
・鎖骨上窩付近は、肺尖が近くにあるので深くは刺しません。
・斜角筋の近くに頚神経叢・腕神経叢があるので
刺入はゆっくりにして、ビリっとした電気感があればそこで止めるか引き戻します
伏臥位
中斜角筋は(おおよそ)乳様突起から「前頭面ライン」に位置します。
触ってみてコリッとしているのが中斜角筋です。
ベッドと水平に、頸椎に向けて2~3cmほどの深さで3~4本刺鍼します。
C3付近で、上方に向けると大後頭孔に向かう可能性があるので、やや下方に向けます。
C6・C7付近で、下方に向けると肺尖に向かう可能性があるので、やや上方に向けます。
伏臥位でも前斜角筋は鍼できます。
中斜角筋より前にある筋腹を探します。
鍼をやや後方(天井)に向けて1~2cm刺入します。
伏臥位がやりにくい場合は、仰臥位で刺鍼しましょう。
仰臥位
鎖骨上窩から前斜角筋を探します。
患者の頭を、反対側にやや回旋すると探しやすいです
(すぐに見つけられる)胸鎖乳突筋のすぐ外側に前斜角筋があります。
鎖骨上窩の辺りでは直接触れることができますが、すぐに胸鎖乳突筋の下に入ります。
鍼先を斜め後方に向けて1~2cm刺入。
3~4本刺鍼しましょう。
ポイント
前斜角筋を目安に、中斜角筋も頸椎に向けて2~3cmほどの深さで4~5本刺鍼しましょう。
ぶっちゃけ鍼灸師
(側臥位については、伏臥位とほとんど同じなので割愛します)