ぶっちゃけ鍼灸師
・間違ったマッサージの指使いは「指が痛くなる」「変形する」こと
・マッサージの正しい指の使い方
ぶっちゃけ鍼灸師
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「このままでは指を潰すぞ!」 院長の言葉でした!
そして、まずマッサージを仕込まれたのですが、入社して6ヶ月ぐらいのときぐらいです。
その日は、院長先生の訪問治療に同行していました。
患者さんのマンションのエレベーターの中で、院長先生がこう言いました。
「このままでは指を潰すぞ!」
そうです、何件か訪問治療を院長と一緒に回っている中で、私のマッサージを見て気になったようなんです。
「俺達は、手で飯を食っていかないといけない。だから、間違ったマッサージのやり方を続けていると、10年で指が潰れてしまうぞ! 」 と警告してくれたのです。
マッサージで間違った指の使い方は、親指を変形させます。
私も、いままで柔道整復師や鍼灸師の先生方をたくさん見てきましたが、マッサージをやり込んでいる方は、手の親指が変形しています。
森ノ宮医療学園専門学校の在学中にも、指が変形している同級生がたくさんいました。
マッサージというのは、体重を利用します。
間違った指の使い方をしていると、親指のMP関節 (中手指節間関節) が異常に変形をします。
間違ったやり方を続けていると、10年後には指を潰す、、、
もしくは、すぐに痛みが出るような、軟弱なマッサージの使い手になる恐れがあります。
院長の教えを守り、16年、、、
現在、私はマッサージを16年やり続けていますが、おかげさまで親指は変形もせずにキレイです。
また、指が疲れることはあっても、うずくほどの痛みは、何時間マッサージをしても起こりません!
ぶっちゃけ鍼灸師
ここからが、正しいマッサージの「指使い」を解説します。
マッサージの際の正しい指の使い方
マッサージで指を変形させないために、正しい指の使い方は、
- IP関節90度
- MP関節0度
これが基本です。
また、IP関節を90度にしてそこから肩関節まで真っ直ぐが理想です。
つまり、MP関節~CM関節~手関節~肘関節が一直線の状態です。
姿勢や指圧する部位によって、曲がるのはしかたないですが、基本姿勢は一直線です!
この姿勢こそが、体重を一番に親指に乗せることができて、なおかつ患者さんの当たりが良くなります。
つまり、上手なマッサージのやり方ということになります。
※さらには、親指の変形を防ぐ「指使い」になるのです。
マッサージの習い始めは、痛くなるのはしょうがない!
私も経験しました、、、
マッサージを人生で初めて習ってから、親指が痛くて痛くてうずく、、、という日々が、、、
だいたい半年間ぐらい続きましたね(;^_^A
ですが、半年を過ぎたあたりぐらいから、まったく痛みがなくなりました。
1日に10時間マッサージをしようが、40人マッサージをしようが、へっちゃらです。
(それだけやったら指は疲れますけどね(^_^;)
指が痛くなって一人前だ!!
こんな話もあります。
これは、私が臨床に出て7年目くらいの時、職場に女性の柔道整復師資格と鍼灸師資格のW資格を持った女性が入社してきました。
彼女の臨床経験は、整形外科で2年ほどマッサージをしていたようです。
マッサージをしてて、指が痛くなったことがない!?
入社してまもなく、「マッサージで指が痛くなったことがない!」と彼女は言いました。
私は、「そんなことはありえない!」 と思いましたが、彼女のマッサージの技術をみてすぐに分かりました。
素人のような、ふにゃふにゃマッサージです。
整形外科にいた頃はそれで良かったようですが、ウチ(鍼灸整骨院)に入社しては、そうもいきません!
当然、彼女は患者さん達から 「あの先生はマッサージが下手くそ! 」と、言われるはめになりました(^_^;)
それからというもの私が、一生懸命に彼女のマッサージを仕込みました。
それこそ100時間以上にもわたって、、、
マッサージを教え始めて4ヶ月経過した頃に、やっと彼女にも指が痛くて、うずくうずく、、、という日々がやって来ました。
(つまり、ようやく体重を乗せてマッサージができるようになったのです)
私は、「指が痛くなってやっと一人前だ!」 と教えてあげたのでした(^^)
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指が痛くならないためにケアの方法
マッサージを習得にあたり、指が痛くなるのは避けられないのですが、ケアをすると痛みもマシになります。
ケアの方法としては
- アイシング
- テーピング
の2つです。
アイシングは、スプレータイプのを常備しておくと便利だと思います。
テーピングにおいては、自分では難しいので職場の先輩や院長先生にお願いするとやってくれるでしょう。
またケアの方法を見ておくことで勉強にもなります。
ぜひ、正しい親指の使い方をマスターして、指を潰さないようにしてくださいね\(^o^)/
このページのまとめ
- マッサージをする際、「正しい指の使い方」がある。
- この「正しい指の使い方」を守らないと、親指が変形してしまい、将来的に指がダメになる可能性がある
- 「正しい指の使い方」でマッサージをしていると、患者さんの指の当たりがとても良く、マッサージが上手と言われるようになる
- 「正しい指の使い方」をもってマッサージをしていても、最初の頃は指は痛くなって当然であるが、ある期間を過ぎると痛くなくなる