「大腰筋刺鍼」の内科系疾患への効果(便秘・下痢・婦人科疾患・冷え・泌尿器疾患)

大腰筋刺鍼 内科的疾患も治せる

動画で解説

このページの内容を簡単に動画でまとめています。


以下、画像による解説です。

ぶっちゃけ鍼灸師

大腰筋に鍼をすると腰痛・下肢の神経痛だけに効果があるのではありません。
便秘・クローン病・冷え性・不妊症・子宮筋腫・PMS(月経前症候群)・泌尿器疾患などに効果があります。
では、その理由をご説明します。

便秘・下痢に効く理由

腸の蠕動運動は自律神経によって支配されています。
腰部自律神経の位置
腸の自律神経は胸腰椎から出て、胸腰椎の横を通り腸に向かいます。
大腰筋は胸腰椎の横に付きます。
つまり、大腰筋が硬くなると胸腰椎の自律神経を圧迫します。
大腰筋
その結果、自律神経の働きが正常に行かなくなり、
蠕動運動が低下すれば便秘過剰になれば下痢(クローン病)となるのです。
大腰筋を緩め、自律神経を正常化すれば内科的疾患を根本的に改善することに繋がります。

冷え性・婦人科疾患等に効く理由

大腰筋が硬くなると腸骨動脈を圧迫します。
大腰筋と腸骨動脈の関係
腸骨動脈は、下腹部の臓器や下半身に向かう血管ですので
血流が悪くなると【冷え性・不妊症・子宮の症状・泌尿器疾患】の原因となります。
大腰筋を緩め、腸骨動脈の圧迫を緩めれば内科的疾患を根本的に改善することに繋がります。

ツボでも適応

腰部 背部兪穴の効果
腰部の背部兪穴をみると「便秘・下痢・婦人科疾患・冷え・泌尿器疾患」と書かれています。

これは別ページの「ツボが効かない理由」でも解説しましたが、
深部の大腰筋にまで鍼を届かせて緩めることができれば「便秘・下痢・婦人科疾患・冷え・泌尿器疾患」にもちゃんと効果があると証明されています。

注意点

注意
この動画で紹介した内科的疾患のすべての原因が大腰筋というわけではなく、
大腰筋が原因で起こるケースもあるという範疇での内容なのでご理解のほどよろしくお願いします。

・(鍼灸師は)大腰筋刺鍼は必ず熟練者からの指導を受けてからにしてください。
・(患者は)大腰筋刺鍼はどこでも受けられるわけではないので事前に問い合わせてから鍼灸院を探してください。