夜間痛が起こりやすい場所と「原因」

動画で解説

このページの内容を簡単に動画でまとめています。


以下、画像による解説です。

ぶっちゃけ鍼灸師

夜間痛とは夜中寝ている時に、痛みがきつくなり目が覚めるといった症状です。

「夜間痛の起こりやすい場所」

夜間痛が多いのは頸肩腕症候群・五十肩・腰痛・坐骨神経痛などです。
そして、さらに細かく場所を説明するならば、腕神経叢わんしんけいそう腰神経叢ようしんけいそうです。
ではなぜ、腕神経叢と腰神経叢に夜間痛が起こりやすいのかを説明します。

腕神経叢での夜間痛「原因」

腕神経叢とはあ5頚神経から第1胸神経が、電気の配電盤のように繋がった部分です。
腕神経叢
この腕神経叢は斜角筋しゃかくきんに挟まれると痛みを起こします。

夜になると血流が低下し酸素供給も低下します。
斜角筋が硬くなっている人は、夜になるとさらに硬くなるというわけです。

神経を挟む構造になっていますから夜間痛が起こりやすい場所なのです。
腕神経叢が圧迫されると、肩ー腕ー手にかけて痛みます。

腰神経叢での夜間痛「原因」

腰神経叢
腰神経叢とは第12胸神経~第4腰神経が、電気の配電盤のように繋がった部分です。
この腰神経叢は、大腰筋という筋肉の中を通ってくるので

大腰筋が硬くなっている人は(先程の腕神経叢と同様に)夜になるとさらに硬くなり、
神経を圧迫するために痛みます。
腰神経叢が圧迫されると腰ー尻ー足にかけて痛みます。

(補足)坐骨神経での夜間痛「原因」

坐骨神経
坐骨神経でも夜間痛が起こる場合もあります。
ただ、坐骨神経は梨状筋の下を通る人と、中を通ってくる人と
先天的にわかれることが確認されています。
坐骨神経 貫通タイプ
当然、中を通る人のほうが(絞扼を受けやすいので)夜間痛が起きやすいです。

他の神経で夜間痛が起きないのはなぜ?

夜間痛が起きやすい場所として代表例を「腕神経叢」「腰神経叢」の2つにしぼりました。
この2箇所の特徴は【まず、神経が太いこと
神経が太いがゆえに、ちょっとした圧迫で痛みが出やすいのです。
反対に抹消の神経では細いので、筋肉が硬くなっても圧迫されにくいのです。

次に、【筋肉が締め付けやすい構造】になっています。
筋肉と神経が平行している場所では、締め付けは起こりにくいですが、
「腕神経叢」「腰神経叢」「坐骨神経」はどれも、筋肉と神経が直角に交じっています。
直角に交じるがゆえに圧迫されやすいのです。
これら2つの理由から、夜間痛が起きやすい場所なのです。

ぶっちゃけ鍼灸師

いかがでしょうか。
夜間痛の「あるない」によって、治療ポイントを特定できるのでぜひとも参考にしてください。