老化が肩こりの原因に

老化が進んでいる椎間板イラスト

ぶっちゃけ鍼灸師

こちらでは、整形外科に勤務する鍼灸師が、「老化・肩こり」の関係についてわかりやすく解説しています。「老化からくる肩こり」の原因・予防法をまとめました。

肩こりの原因に老化が考えられる!

女性鍼灸師
老化ってあまり聞きたくないですけど、肩こりの原因に関係あるので聞いてくださいね(^_^;)

ぶっちゃけ鍼灸師

では、なぜ老化すると肩こりになるのか?
その理由を今からご説明します。

老化は、【骨・筋肉・関節】にも起こっている!

老化は、目に見える白髪やシワだけではありません。
体の【骨・筋肉・関節】までも老化していきます。
人間の体を支えているものは【骨・筋肉・関節】です。

つまり【骨・筋肉・関節】が、老化すると体を支える力が弱くなり、体への負担が大きくなってしまうのです。

例えば、築100年の住宅を思い浮かべてください。

柱や壁にヒビが入り、ねじがゆるみ、建物自体がゆがみ、、、といった現象が起きますよね、、、
それと同じような状態が、人間の体にも起こるのですね。
まさに、骨が変形し、関節がゆるみ、、、という状態は、肩こりがひどくなって当然です。

注意
老化が進むと体を支えることが弱くなり、その影響によって肩こりがひどくなります。

ぶっちゃけ鍼灸師

老化による肩こりは、「支える問題」が主ですが、他にも問題があります。
その他の問題についても、解説していきます↓

肩こりの原因となる老化をまとめてみました↓

ポイント
  1. 筋肉の老化
  2. 代謝の低下
  3. 骨・軟骨の老化

肩こりの原因になる老化は、この3つにまとめることができます。

1:筋肉の老化

筋肉が老化すると、すぐに疲労を起こしやすくなります。
すぐに疲労した筋肉というのは、一晩寝ても、完全に修復できずに翌朝に疲れを持ち越してしまいます。
その結果、肩の疲労が蓄積されていき肩こりがひどくなっていくのです!

2:代謝の低下

老化がすすむと、代謝が低下します。
代謝とは、細胞の生まれ変わりであったり、細胞の栄養供給に関係がありますので、代謝の低下は、肩のこりやすい状態だといます。

3:骨・軟骨の老化

骨・軟骨が老化すると、変形を起こします。
変形を起こしてしまったら、筋肉に余計な力がかかるので、肩がこりやすくなります。

「老化による肩こり」の最大の原因は「椎間板」かも!?

「老化による肩こり」の原因を考えた場合、もっとも関係が深いのがこの「椎間板」ついかんばんかもしれません。
「椎間板」とは、背骨の一つ一つの間にあるクッションの役割りをする軟骨組織なんこつそしきです。
「椎間板」が、「若い頃と老化後」では、おおきな変化が起こるのです。
では、「椎間板」の年代別の違いをみてみましょう!

若い時の「椎間板」はこちら

健康な椎間板 イラスト
若い時の「椎間板」は、水分も豊富で、しっかりとクッション性や柔軟性に優れています。
なので若い頃は、「肩こりなんて知らなかった!」という人も多いのでは?

反対に、老化した「椎間板」がこちら

老化が進んでいる椎間板イラスト
「椎間板」は、老化によって水分がぬけてしまいクッション性も衰えてくるのです。
そうなると、肩首の筋肉に負担がかかりやすくなるので、肩こりの原因になりますね。


ポイント
また、この「椎間板」の老化がひどくなると(60代以降)「椎間板」がほどんどなくなり
背骨同士が、衝撃を受けて、変形しだします。
それが変形性脊椎症へんけいせいせきついしょうです。
ポイント
  • 変形がだと変形性頚椎症へんけいせいけいついしょう
  • 変形がだと変形性腰椎症へんけいせいようついしょう

という診断を受けます。


よく、高齢の患者さんの首のレントゲンをみる機会がありますが、それはもうガタガタの骨です。(^_^;)
なので、年をとると肩がこりやすくなるというのは、ある程度はしょうがないかも知れません。

「椎間板」が飛び出すとヘルニアです

ポイント
余談ですが、
この「椎間板」に無理がかかり、中身が飛び出してしまう病気を頚椎けいついヘルニアといいます。
首肩の痛みや、手の痺れなどの症状が出ます。
頚椎ヘルニアは、「椎間板」の老化も原因の一つです。(若くても発症する可能性あり)

肩こりの原因となる老化を防ぐには?

老化が肩こりの原因となっていることをお伝えしました。
では、老化を防げば、肩こりにもなりにくいといえますね。

注意
しかし、残念なことに人間の老化を完全に止めることはできません。
ただし、遅らせることはできるのです。
それが、最近よく耳にする「アンチエイジング」という言葉です。

ポイント
具体的な老化防止方法はこちら

  • 筋肉は筋トレをすれば、何歳になっても鍛えられます。
  • 代謝は、低下するのは仕方ないですが、運動したり、体を温めたり、酵素こうそを多く含む食べ物(生食や果物)を食べると代謝はアップします。
  • は、骨粗しょう症を予防したり、正しい姿勢、インナーマッスルを鍛えておくと変形しにくくなります。

これらの老化防止方法を積極的に行えば、老化の進行を遅らせる、つまりアンチエイジングをすることができます!
ぜひ積極的にアンチエイジングをして、肩こりを予防するだけでなく、若々しい体と見た目を手に入れてください!

最後に!「老化なんて恐くない!」

鍼灸師
あれほど、老化について述べましたが、実はぜんぜんへっちゃらです!
ではどうすればいいのかというと、、、、


ポイント

人間老化は、避けられないのですが、筋肉は何歳でも鍛えられます!
ですから、いくら骨や関節が悪くなろうとも筋肉をしっかり鍛えておけば何歳になっても元気でいられますよ。
ものすごい高齢でも、登山を成功させる方も、テレビで有名になりましたよね。
まさしくそれです!

また、高齢者は、肩こりはある程度は避けられないのですが、
肩首の筋肉の緊張をうまくほぐしてやれば、上手に付き合うことは可能です。
適度な運動したり、整骨院や鍼灸院に行ってみたりなどすれば、人生は楽しく過ごせますよ。
どうか、肩こりで悩まないようにしてくださいね(*^_^*)

このページのまとめ

  • 老化が肩こりを引き起こす原因は、「骨格の問題・筋肉の問題・代謝の問題」にわけられる
  • とくに椎間板は、柔らかい組織なので老化の影響を受けやすく、肩こりの原因として影響しやすい。
  • 老化を防ぐことは不可能だが遅らせること(アンチエイジング)はできる。
  • また、老化からくる肩こりを予防するには、筋力をアップすると予防できる。ちなみに筋肉は何歳になっても鍛えることが生理学的にも可能である

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