訪問専門の鍼灸院の
開設届を提出する手順について


訪問鍼灸院開業の方法・手順

鍼灸師
過去に鍼灸整骨院に8年ほど勤務した経験があります。
そこでは、訪問治療も行っていました。


あるとき、新たに分院として鍼灸院を開業することになりました。
その終始を任されたときの経緯をお話します。


ただし、あくまでもここでは新規開業・そして訪問治療のみのケースでお話を進めていきます。

まずは、開業場所を決めよう!

鍼灸 ベッド
訪問専門するから、治療所はいらない!と思ったら大間違いです。
たとえ訪問専門の鍼灸院だといっても必ず構える治療所が必要になります。

訪問専門の鍼灸院にする場合、治療所は必要ありません。
ただし、事前に役所への開業届が必要です。
詳しくは、お住まいの役所に、問い合わせてください。


自宅を改造してもかまいませんし、見栄えにこだわらないのなら、ぼろいアパートでもいいわけです。
実際に私は、2万円台のぼろアパートを賃貸しました。


エレベーターがなくても、治安が少し悪くても、訪問専門なら別に問題がないです。


鍼灸院の開業に必要な条件を守ろう!

部屋 イラスト
鍼灸院を開業するにあたり、どんな部屋(物件)でもいいわけではありません。


みなさんも、鍼灸の学生の頃に習ったかとおもいますが、
関係法規では、鍼灸の開業について条件がありました。

  • 6.6平方メートル以上の専用の施術室を有する事。
  • 3.3平方メートル以上の待合室を有する事。
  • 施術室は、部屋面積の7分の1に相当する部分を外気に解放し得る事。ただし、これに代わるべき適当な換気装置がある時はこの限りではない。
  • 施術に用いる器具、手指等の消毒設備を有する事。
  • 常に清潔に保つこと。
  • 採光、照明および換気を充分にする事。

市役所にいこう!

事務員 女性
場所が決まったら、管轄の市役所に行きましょう!
市役所ごとに、取り扱う課が若干変わってきます。


受け付けで、鍼灸院の開業といえば、該当する課を教えてもらえます。
開設届を出すのに、当日では済みませんから、初回は持ち物はあまり考えなくてもいいです。


担当者に、鍼灸院を開業することを伝えます。
とくに、訪問専門ですることは言っても言わなくてもどちらでもいいと思います。

訪問のみで考えている場合は、その旨をしっかりとお伝えください。


そのときに、必要な物を教えてくれます。
鍼灸の免許証や、ハンコなどです。
また、書類に記述したり、治療院の間取りを書いて後日、提出する必要があります。

実際に、存在するかどうか?条件を満たしているかどうか?

工事現場 監督 イラスト
市役所の職員が約束の日時に、開業予定の治療所を見にきます。
それに、同席します。


そのときに、最低限「ここで鍼灸治療ができるな」という備品は揃えておきましょう。


たとえば、ベッド、鍼灸の備品、受付時間の表(紙に手書きでもよい)
とくに、衛生面にうるさく言われました。


殺菌線保管庫やオートクレーブがなくても大丈夫ですが、ディスポ鍼・アルコール綿花・使用後の鍼を廃棄する箱・など用意しておくほうがいいでしょう。


電話も引いておこう!
NTTに連絡して、電話回線を引っ張っておきましょう。
当然、電話機も必要ですが、数千円の安物でいいでしょう。

承認印を貰えれば、一段落!

アイコン
市役所へ開設届けを出して、認可が降りると、開設届けに承認印をもらって、控えの用紙をもらうので大切に保管しましょう。


さて、開設した日から治療、つまり保険請求が可能になります。
実際に、患者さんの訪問治療(往療)に出向いて下さい。


月末に各保険者に請求します。

鍼灸師会に入会しよう。

鍼灸師
訪問であるなしにかかわらず、保険適応で鍼灸治療するならば、患者さんから保険証のコピーをもらい、保険者に請求する必要があります。


知識があるならば、会員に入会せずとも請求はできますが、会員だとメリットがたくさんあるので、入っておく方がいいでしょう。


請求のやり方も入会した鍼灸師会で、教えてもらえます。

いかがでしょうか?

鍼灸師
新たに、訪問専門の鍼灸院を開業する手順を簡単にご説明しました。

もし、訪問のみの鍼灸院ならば、立ち会いもないのでもっと簡単です。


既に、鍼灸院を開設していて、新たに訪問治療を始める場合は、
とくに届け出や申請が必要なわけではなく、保険請求の内容を変えるだけです。


こちらの鍼灸の訪問治療において往療の条件・認められないケースも参考にして下さい。


また、訪問なしで、外来治療のみの場合の、開業も同じような手順です。


開設届というと、面倒に感じますが、市役所の方は丁寧に教えてくれますし、
やってみると案外簡単です。
参考にしてみてください。

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