訪問鍼灸(往療)の患者さんを長続き(継続)させるテクニック!

ぶっちゃけ鍼灸師

こちらでは、鍼灸の訪問治療を長続きさせるテクニックをご紹介しています。患者目線で考えると、とても当たり前ことですが、自分だと気づきにくいこともあります。ぜひ参考に!

訪問鍼灸(往療)の患者さんを長く継続したい!

訪問と言うのは、とてもオイシイです。
なぜなら、訪問代(往療料)を加算できるからです。

ポイント
そのため、鍼灸師なら誰でも

  • 逃したくない、、、
  • なるべく長続きさせたい、、、

と思うわけです。

では、どうすれば、訪問鍼灸(往療)の患者さんを長続きすることができるでしょうか。
そのテクニックを紹介します。

長続きテクニック1「喜ばれる」

1.いつも笑顔

ガッツポーズの治療家
これが一番重要です!
訪問鍼灸といっても人対人です。
しかも、自宅というテリトリーに入ります。
患者さんを安心させるためにも、いつも笑顔で対応しましょう。( ^∀^ )

2.話し相手になる

訪問鍼灸(往療)と言うのは、「歩行困難」が絶対条件です。
つまり、お年寄りが多いのです。
お年寄りの、よき話し相手になってあげられると、信頼関係も築きやすいでしょう。

ポイント
※もちろん話し相手だけでなく治療効果も大事です。
しかし、ここで言いたいのは、「まったく喋らないというのは、やめて適度にお話しするように」という意味です。

3.周りの人にアピールする

報告書を出す鍼灸師
訪問(歩行困難)の患者さんにはいろんな人がいます。
高齢・認知症・脳梗塞後遺症などがある場合、患者さんと上手くコミュニケーションがとれません。
そんなときは、ご家族に積極的にアピールをしましょう。

ポイント
  • こんな治療をしました。
  • こんな効果が得られました。
  • よく眠れるような鍼をしています。

などなどです。

ポイント
※訪問先が老人ホームなどで、ご家族がいない場合、スタッフさんに報告してあげるのも良いですし、ご家族がみえた時のために、報告リストを作っておくのも良いです。

4.鍼灸治療以外もする

ストレッチをする鍼灸師

ポイント
鍼灸治療以外だと、マッサージは必須です。
理由は、マッサージは気持ちいからです。
マッサージだけで、訪問鍼灸を長続きすることができます。
ポイント
マッサージ以外にも、おすすめはあります。
筋力運動(リハビリ)です。
歩行困難の方が、最も喜ばれるのは「歩けるようになること」ではないでしょうか。
そのために、筋力運動をしてあげるのです。
「鍼灸治療と違う事していいの?」と思うかもしれません。
もちろん、鍼灸治療は毎回してあげる必要があります。
そして、オマケで筋力運動を追加してあげるのです。
もし、週に3回訪問してるのなら、日によって筋力運動をメインとする日を作ってもいいと思います。

長続きテクニック2「不快にさせない」

1.訪問時間の融通をなるべく利かす

×サイン鍼灸師

ポイント
この「時間の融通を利かす」という点においては、私も過去に苦い経験があります。
過去に、雇われで訪問鍼灸を行っていました。
多い日で、1日15件ほど周っていました。
当然、時間が足りません。
なので、最後の患者さんは夜の19時30分という遅い時間に、、、
(もちろん、朝の9:00スタートで周っているんですよ)
案の定「時間が遅いから、、、」という理由で、訪問鍼灸を終了されちゃいました。
(;^_^A
これを考えると、なるべく患者さんの時間の融通は利いてあげた方が、往療は継続しやすいですよ。

2.曜日を決める

もし、曜日を決めていなかったら、患者さんはいつも、「今度はいつだったかな?」と考える必要があり、不親切ですよね。
だからこそ、曜日を決めてあげるのです。
曜日を決めてあげると「水曜日の15時は、鍼灸だったな」と覚えてくれます。

3.週に何回が良いのか、決めさせてあげる

○サイン鍼灸師
一応、訪問回数に決まりはありません。

ポイント
※ただし、あからさまに多い回数は、保険者が黙っていませんのでご注意を!
例えば、週に7回毎日訪問していると「本当に7回も必要なのか?」と保険者が突っ込んできます。
鍼灸の訪問回数についての記事はこちら↓
訪問鍼灸は、週に何回治療していいの?(保険適応)
ポイント
訪問回数は患者さんに決めさせてあげましょう。
週1回~週3回ぐらいが妥当です。

4.清潔にする

やはり、自宅にあがるので清潔感に気を遣うべきでしょう。
乱れた服装や、汚い靴下などは慎むべきです。
患者だけでなく、ご家族にも見られていることを意識しておきましょう。

長続きテクニック3「同意書の問題クリアする」

患者をとりまく人々
鍼灸治療における同意書の有効期限は、3ヵ月です。
※現在は6ヶ月になっております。

では、6ヵ月を過ぎたら終わりなのかと言いますと、そうではありません。
再同意をすれば、さらに6ヵ月 延長できるということです。

再同意は、口頭が認められる!

ポイント
初回は、同意書が必要ですが、再同意(2回目以降)は、口頭でも認められています。
※2019年10月より、口頭同意は認められなくなりました。再度、同意書を発行してもらう必要があります。

  • つまり、患者が医師に「鍼灸の同意をしていただけますか?」と確認する。
  • もしくは、鍼灸師が医師に「鍼灸の同意をしていただけますか?」と確認してもOKです。

もちろん、毎回、同意書を頂いても結構です。

再同意についてベストな方法はこれ!

再同意について、私がベストだと思う方法を紹介します。

ポイント
患者さんに3ヵ月に1回は、必ず同意医師の診察を受けてもらう。
そして、その際に口頭で、「鍼灸を続けてもいいですか?」と聞いてきてもらう。

なぜベストなのか?

ポイント
  1. 毎回、同意書を発行するのは、わずらわしいです。もちろん、自分だけでなく医師側も煩わしく感じる場合もあります。
  2. 医師も、患者の状態を確認できるので同意しやすい。
  3. 医師も診察料が発生する。
  4. 自分(鍼灸師)の時間がとられない

この4つの理由でベストだと考えます。

最後に!

ぶっちゃけ鍼灸師

さて、こちらのページでは、訪問鍼灸(往療)の患者さんを長続きするテクニックを紹介しました。
訪問鍼灸(往療)は、冒頭で「オイシイ」と伝えましたが、患者さんからも喜ばれるのです。
だって、わざわざ自宅に来てくれるというのは、患者さんからもありがたいのです。

だからこそ、なるべく長く続けてあげて、患者さんを喜ばせてあげてくださいね。
そのためのテクニックをぜひともご活用ください。

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