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なぜ、スポーツの後はアイシングをするの?
よく激しい運動の後は、アイシングをしたら良いと言いますよね?
プロ野球選手でも、走った後にすぐスプレーのアイシングをしているところをよくみかけます。
でもこのアイシングが、なんとく良いことはわかっていても、そのメカニズムまでは、なかなか知らない人も多いのではないでしょうか?
では、そのメカニズムがどうなっているのか、簡単にご説明しましょう!
筋肉を激しく動かすと乳酸が溜まる!
筋肉を使うと、細胞の中でエネルギーとなるブドウ糖(血糖)が消費されます。
その際に、老廃物の
これが激しい運動だと、どんどんブドウ糖が必要なので、動脈が新たな糖を運び、静脈が乳酸を運び出すというサイクルが活発になります。
また、激しい運動の際に溜まるのは乳酸だけではありません。
乳酸だけでなく、発痛 物質もどんどん溜まる!
また、溜まっていく物質には、乳酸以外にもカリウムイオン、P物質、ブラジキニンなどの
名前のとおり発痛物質ですから、この物質が多いと、後日の筋肉痛の原因となるのです。
さて本題!なぜ、激しい運動の後は冷やす(アイシング)をするのか?
激しい運動の後は、乳酸・発痛物質がたくさん溜まる状態です。
そこで、筋肉を冷やす理由ですが、激しい運動の後は、筋肉が熱を持ち、張ってむくんでいる状態になるのです。
このむくんだ状態では血管を圧迫してしまい、血流が悪くなってしまいます。
血流が悪いと、発痛物質を運ぶことができなくなりますよね?
ここでアイシングの出番!冷やして、筋肉の熱&むくみを取れ!
ここでアイシングの出番です。
激しい運動の直後のアイシングによって、熱を持ち張っている筋肉をキュッと引き締めて、むくみを減らすことができるのです。
筋肉のむくみが改善すれば、血管の圧迫が改善され血流がよくなります。
そうなると、上手く発痛物質を洗い流すことができるので、後日の筋疲労や筋肉痛を最小限にとどめることができるのです。
なので、運動のあとにアイシングをしたほうがいいというのは、こういった理由からなんですね。
運動の後は、冷やしたほうが良い?温めたほうが良い?
たしかに、筋肉を温めると血管が拡張して、血流は改善します。
じゃあ、温めるのとアイシングとどっちがいいの?
って思っちゃいますよね。
正解は、両方行うのがベストです!
まず、激しい運動の後は、前述したとおり、熱をもちむくんでいます。
だから、その熱をまずはアイシングで冷やしてあげましょう。
目安としては15分くらいです。
アイシングをとった後に、今度は温めてやりましょう。
そうすると、血管が拡張して、血流がよくなるので、細胞に栄養・酸素がうまく行き渡り、余計な乳酸・発痛物質などは、細胞から血管へ流れ分解されて尿として出ていきます。
ぶっちゃけ鍼灸師
ですので、冷やして→温めるという方法は、まさにベストな、運動後の処置といえるでしょう!
このページのまとめ
- 激しい運動の後は、乳酸・疲労物質が溜まってしまう。
- 激しい運動の後は、筋肉が熱を持ちむくんでしまう。その結果、血管を圧迫するので血流が悪くなる。なのでまずは冷やしてから、筋肉の熱(むくみ)をしずめるためにアイシングをする。
- アイシングを行った後は、温めてやることにより、血管がさらに拡張するので、筋肉痛は最小限に抑えられる。二次的血管拡張という原理もデータが有る。