ぶっちゃけ鍼灸師
例えば、新しい患者を紹介してもらった時ですね。
では、具体的に解説していきます。
もくじ(クリックで飛びます)
新しい訪問鍼灸の患者さんが、鍼灸治療を嫌がる場合
訪問鍼灸治療(往療)を続けていると、別の患者さんの紹介を受けることがあります。
- 患者さんからの紹介だったり、、、
- ヘルパーさんからの紹介だったり、、、
- ケアマネジャーさんからの紹介などです。
紹介を受けて患者さんが増えることは、嬉しいのですが注意点があります。
注意点とは、マッサージを期待している場合です。
しかし、鍼をしないといけない!
「マッサージしてくれる」と、患者さんを紹介してもらったとします。
でも、鍼灸資格しかない場合、鍼灸をしないといけませんね。
鍼灸をしないと、そもそも保険請求ができません。
(実費の訪問治療なら、問題なし)
かといって、鍼が嫌いな人に、訪問鍼灸を続けるのも難しい、、、
そんな時は、以下の方法を参考にしてください。
鍼を嫌がる人への対策1
単刺だけにする
- 鍼は、1番鍼を使用
- なるべく浅く刺入
もちろん、単刺だけでは終わりません。
だいたい、全体の治療時間を20分~30分位に設定しているかと思います。
単刺を5分~10分で終わらせて、残った時間はマッサージをするのです。
鍼を嫌がる人への対策2
鍉鍼 (刺さない鍼)を使用する。
マッサージ感覚で、喜んでくれるでしょう。
こちらの場合も、
鍼を嫌がる人への対策3
鍼を無しにして、お灸だけにする。
お灸だけでも、1300円+往療料を請求できます。
(2019年10月より、灸の1術は、1540円)
無理に、患者さんの嫌がる鍼をしなくても、お灸だけの方が喜ぶなら、そうしてあげましょう。
もちろん、患者さんによって熱くない温灸・棒灸・隔物灸をしてあげましょう。
お灸の後に、マッサージをしてあげると、喜ばれるのは言うまでもありません。
ちなみに、【灸のみ】・【鍼灸の両方】の金額の違いは↓
1術(はり又はきゅうのいずれか一方)の場合
1回につき1540円
2術(はり、きゅう併用)の場合
1回につき1580円
往療料
1,800円
2300円(片道4kmをこえると2700円)
周りの人が鍼灸治療を嫌がる場合
患者本人と、信頼関係ができていても、時に鍼灸治療は、周りの人間から嫌がられます。
例えば、、、このような周りの人達
- 80歳の患者さんのご家族(息子・娘など)
- 患者さんの担当医
- 患者さんケアマネジャー
この人たちは、鍼灸治療に対して免疫(経験)が無ければ、「鍼灸なんて危ない!」「必要ない!」と思って、嫌がるケースは多いです。
おまけで、『刺さない鍼』と『熱くないお灸』を使用しています。」
そして、実際に鍉鍼を見せてあげると、なお良いでしょう。
同意書の場合
特に、医師の場合、鍼灸の同意書をもらおうとすると同意書を書いてくれない場合があります。
この時でも、同意書を提出する際に、口頭もしくは、紹介状にて、『刺さない鍼』と『熱くないお灸』を使用しています。
と補足すれば、同意書を書いてもらえる確率が少しアップします。
介護施設において【感染・火傷・火事・煙】が嫌がられる場合
訪問鍼灸の場合、介護施設への紹介を頂く場合があります。
しかし、介護施設でも「鍼灸」と言うのは、「聞こえが悪い」です。
- 皮膚を貫通することによる「感染」
- 火を扱うことによる「火傷・火事・煙」
ですね。
老人は、免疫力が下がっています。
そこに、刺鍼による感染・火傷による化膿をさせてしまった場合、最悪のケースでは死に至ることもあるのです。
それを
お灸は使わずに、はりのみ(1術のみ)にするといいでしょう。
もしくは、火を使わないお灸(電子灸)などを使うと良いでしょう。
最後に
ぶっちゃけ鍼灸師
- もし、実費治療なら、なにも心配しなくてもマッサージだけをしてあげればいいでしょう。
- もし、あんまマッサージ指圧師ならば、マッサージの保険を使えばいいでしょう。
参考になりましたら幸いです。