膝痛の判別&治療法

膝痛 判別&鍼灸治療

動画で解説

このページの内容を簡単に動画でまとめています。


以下、画像による解説です。

ぶっちゃけ鍼灸師

この動画では筋肉由来の「膝痛の判別&治療法」をまとめました 
「軟骨のひびわれ・関節ねずみ・十字靱帯損傷」には対応していませんが
それでも「慢性の膝痛」を訴える患者の8割には対応ができるので参考にしてください 

・膝眼の痛み

膝眼
三角枕を入れた状態で 膝眼に圧痛があれば膝蓋下脂肪体炎です 
治療は 膝眼と膝蓋靭帯に 骨に当たるまで複数刺入します 

・大腿前面の痛み

大腿前面
大腿前面に圧痛があれば 大腿直筋・中間広筋が原因です 
(中間広筋が悪くなっていることが多い)
大腿直筋・中間広筋を大腿骨に当たるまで複数刺鍼します 

ポイント
大腿前面に圧痛がなければ 腸骨筋が硬くなり
大腿神経を締め付け神経痛が出ているの可能性があるので
腸骨筋刺鍼をします 

・膝の内側の痛み

膝の内側
「膝蓋骨内側上部・血海付近」に圧痛があれば 内転筋群が原因です 
内転筋群に骨に当たるまで刺鍼します 

・膝の外側が痛む

膝の外側
外側広筋が原因か もしくは小殿筋が硬くなり大腿外側皮神経痛が原因です 
外側広筋や小殿筋に刺鍼します 

・膝蓋骨の痛み

膝蓋骨
膝蓋骨の表面や鶴頂あたりに粒状のシコリがあって痛む場合や
側副靭帯だけが痛み 圧痛が他になければ 痛む箇所に円皮鍼をします 
膝裏の筋肉が悪いのに前が痛む場合もあるので 膝窩の圧痛をしっかりみておきます 

・膝裏の痛み

膝窩筋・足底筋
足底筋・膝窩筋が原因
該当筋肉へ骨に当たるまで刺鍼します 

・正座ができない

ヒラメ筋
関節の拘縮がなければ膝窩筋・ヒラメ筋が原因
膝窩筋・ヒラメ筋に刺鍼します 

・大腿骨内側顆・外側顆の痛み

大腿骨内側顆・外側顆
腓腹筋の痛み(腓腹筋は運動しすぎに多い)
腓腹筋に刺鍼します 

・鵞足の痛み

鵞足
半膜様筋・半腱様筋が原因
半膜様筋・半腱様筋プラス坐骨結節にへ刺鍼します 

・腓骨頭の痛み

腓骨頭
大腿二頭筋が原因
該当筋肉プラス坐骨結節にへ刺鍼します 

・膝痛は大腰筋も調べる

下半身の神経は腰神経叢から出ているので大腰筋の硬さを見て硬ければ治療します 
神経の締め付けによる痛みを緩和させる目的もありますし
大腰筋治療により 前かがみ姿勢を改善させることによっての 膝への負担軽減も目的とします 
(同様に梨状筋も調べて硬いようなら治療しておきましょう)

注意
以上が膝痛の鍼灸治療ポイントとなります 
治療を続けても改善がない場合は 軟骨等の障害かもしれないので精密検査を受けてもらいましょう 
ただし 該当筋肉にしっかり届くための刺入深度やある程度の本数が必要となりますのでご注意を