「ばね指」鍼灸の治療ポイント

ばね指 鍼治療

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動画で解説

このページの内容を簡単に動画でまとめています。


以下、文による解説です。

ぶっちゃけ鍼灸師

このページでは、ばね指の鍼灸治療についてご紹介します。
大きくわけて、「前腕の刺鍼」と
局部への刺鍼にわかれるので最後まで御覧ください

前腕の刺鍼

以前の記事で詳しく解説しましたが、
ばね指の原因は、前腕の筋肉が硬くなることから始まります

なので、前腕部にて屈筋伸筋をさぐり
硬くなっている筋肉をさがします

屈筋も治療するのは、拮抗筋も緩めたほうが
治療効果が高いからです

硬くなった筋肉を見つけたら
筋肉の走行によって複数本刺鍼します
ばね指 前腕部の刺鍼
深度は硬い筋肉に刺さったところでとめます
すぐに骨があり、深く刺せないところは
骨をこするように刺すと効果が高いですが
得気も強くなるのでご注意ください
骨をこするように刺鍼
20分以上、温めながら置鍼します

局所の治療

前腕の治療だけでもばね指は治りますが
局所の治療も参考までにご紹介します

ばね指の患者さんの手掌をみると
該当するが盛り上がっている場所があります
だいたいMP関節のラインに多いです
MP関節に多いばね指
鍼灸師によっては、盛り上がっている腱に
直接刺鍼するケースもあるようですが
手掌への刺鍼は痛すぎるのでおすすめできません
そこで、サイドから攻める方法として、
合谷からや後渓から狙う方法があります
ツボ合谷・後渓から腱鞘を狙う
このやり方をする場合は、
事前に指を曲げさせて、腱の盛り上がり
手首によせておくほうがよいでしょう
腱鞘の膨らみを下に下げる
中指のばね指の場合は、
ちょうど労宮あたりに腱がきます
労宮の「労」という字は
労働と関係があるので、合点がいきますね
ばね指は労宮にあたる
鍼をしなくても、盛り上がっている場所に
カマヤミニなどの温灸をやってみるのもいいでしょう

最後に

ばね指は、手術のほうが即効性がありますが
手術をしたくない人や、
ついでに治療してあげる場合などに参考にしてみてください