肩こり首こりの治療には、前面や側面のツボや筋肉も狙うのがコツ!

ぶっちゃけ鍼灸師

こちらは、治療家に向けたページです。
肩こり・首こりの治療ポイントとして、後面の筋肉だけでなく、全体的にみると治療効果があがるというお話です。

首の治療は後ろだけでなく横も前もみたほうが、治療効果が上がる!

頚の治療は前面と側面
肩こりや首こりがなかなか良くならない、、、、
となげいている治療家のあなた!
そんなときは、首の後ろだけでなく、横も前もほぐしてみてください。

なぜかといいますと、
だいたい首こりだと、よく使われるツボは天柱・風池など、首の後面のツボだけで終わりがちです。
ですが、首の横には、斜角筋(前斜角筋・中斜角筋・後斜角筋)があります。
首の前には胸鎖乳突筋などがあります。

ぜひ、これらの筋肉も緩めるようにしてみてください。

ぶっちゃけ鍼灸師

では、なぜ首の横・前の筋肉も一緒に治療したほうが良いのか、理由は今からご説明しますね。

拮抗する筋肉をゆるめるとさらに効果があがる!

頚の前屈と後屈 イメージ
肩こり・首こりの治療ポイントとして、後面の筋肉(ツボ)だけでなく
前面や側面の筋肉(ツボ)も狙うことの理由に、拮抗する作用の筋肉も治療してやると治療効果は格段に上がるということがいえます。

例えば、首を例にしていうのなら、首の後屈する筋肉を僧帽筋とするならば、
前屈する胸鎖乳突筋も緩めてやるという具合です。

ポイント
例えば、首の後ろは緩んだのに、前は緩んでないとします。
すると、前のほうに引っ張られる力が残っているので、それを相殺しようと、首の後ろの牽引力が抜けないのです。
ですから、前後・左右のすべての筋肉をみてやる必要があるのです。
もし、あなたの治療が伏臥位だけで終わってしまっているというのなら、
仰臥位で、いろいろやってみてくださいね。

ぶっちゃけ鍼灸師

拮抗筋の治療について、参考ページはこちら↓
鍼灸マッサージ師に告ぐ!治療ポイントは、拮抗する筋肉も見逃すな!

手のしびれにも斜角筋をほぐしておこう!

斜角筋
手のしびれの原因にはいろいろあります
ここでは割愛しますが、しびれの原因の一つに斜角筋症候群があります。

なので、手のしびれ&首こり・肩こりがヒドイ、、、
という状態ならば、斜角筋をしっかり緩めるように治療してください。

患者さんの手のしびれが斜角筋由来のものならば、しびれはキレイに治まりますよ。

猫背改善・姿勢改善には胸鎖乳突筋!

猫背改善
肩こり・首こりがなかなか治らない原因として、猫背などの姿勢の悪さがあります。
姿勢が改善されれば肩こりも楽になってくるのですが、そんなときでも首の前面・側面を治療するという考え方は有効になってきます。

胸鎖乳突筋の筋緊張が強いとどうしても猫背気味になります。
なので、しっかりとほぐしてやり、治療の最後の患者さんに正しい姿勢を教えてあげましょう!
肩こり・首こりが楽になるだけでなく、信頼関係までも深まりますよ!

伏臥位でも、胸鎖乳突筋はほぐせる!

完骨 ツボ
治療院のスタイルによっては、伏臥位のみの治療方法という場合があります。
伏臥位だと、なかなか前面の胸鎖乳突筋をほぐしにくかったりと思うかもしれませんが、胸鎖乳突筋の停止部を狙えば、伏臥位でも視野に入れることが出来ます。

ツボでいえば完骨などですね。

また、伏臥位のままで、頚横部を直接ねらうことも可能です。
ツボで言えば、人迎や水突などです。
ぜひ、一度やってみてください。

このページのまとめ

  • 肩こり・首こりの治療について、後面の筋肉ばかりを狙うのではなく、横・前面もほぐすと治療効果があがる
  • 理由として、拮抗筋を緩めると、トリガー筋肉も効率的に緩むからである
  • 頸肩腕症候群では、斜角筋症候群など直接、横・前面の筋肉がトリガーになっている場合があるので、それを見落とさないため
  • 腹臥位(伏臥位)でも首の横は狙える(指を伸ばせば、前も狙える)

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