もくじ(クリックで飛びます)
動画で解説
このページの内容を簡単に動画でまとめています。
ヘルペス後神経痛 とは?
ヘルペス
ヘルペス後神経痛の原因を説明する前に、
まずは、
ヘルペスウイルスは、免疫力が低下しているときに、末梢神経の中に入り込んで炎症を引き起こし、結果的に末梢神経を破壊してしまいます。
そして、末梢神経の末端である皮膚に「発疹」「水疱」ができます。
これが、帯状にできるので帯状疱疹といいます。
やがては炎症が落ち着き、「発疹」「水疱」は治ります。
ヘルペス後神経痛について
しかし、帯状疱疹のやっかいなところは、神経痛が残る場合があります。(これをヘルペス後神経痛という)
神経痛が残る原因としては、ヘルペスウイルスによって、破壊された末梢神経は再生されるのですが、ひどく炎症を起こした部分では、うまく神経が再生できません。
そして、そのまま定着してしまいます。
これらが、ヘルペス後神経痛を引き起こす原因です。
ヘルペス後神経痛は日夜絶え間なくしびれや痛みが続くという特徴があります。
すべての人に、神経痛が発症するわけではなく、現在では早い段階で、皮膚科に行き注射をすることにより、後遺症を起こす可能性を下げることができます。
ヘルペス後神経痛はどれくらいで治るの?
1,2か月で症状が落ち着く人が多数であるという報告があります。
3分の1の人は3か月以上、5分の1の人は1年以上続く、という統計が出ています。
ヘルペス後神経痛の治療
治療としては、ビタミンB12を処方する医師もいます。
ビタミンB12は、抹消神経の再生・修復を促す効果があります。
また、マッサージをすることも、血流を改善したり、神経を刺激する効果があります。
ぶっちゃけ鍼灸師
薬やマッサージは、回復を早める手段とお考えください。
ヘルペス後神経痛と鍼灸治療
ヘルペス後神経痛に、鍼灸治療は効果があるとされています。
血流を改善させて神経を刺激するので、神経痛が治るのが早まると考えられます。
がしかし、鍼灸治療をしたからといって、痛みがピタッと止まる!というほど劇的な効果はありません。
人によっては、痛みが改善する場合もあれば、変わらないという人も存在するというのが現状です。
「痛みを少しでも緩和したい!」
というのであれば、鍼灸治療を続けてみると、いいとは思いますが、長期におよぶ可能性が高いので、なるべく保険適応内で鍼治療してくれるところがいいでしょう。
ヘルペス後神経痛を自分でなるべく早く治す方法
1.とにかく温める
温めることにより、血流が改善されます。
血流が改善されると、神経の修復スピードが、早くなります。
2.適度に運動をする
運動も、血流を改善したり、神経を刺激するので適度に運動するようにしましょう。
歩くだけでもOKです。
3.お風呂は毎日浸かる
お風呂も全身を温める効果があります。
なるべく、毎日浸かりましょう。
※帯状疱疹が、ある程度おさまってからの話です。
4.食事の栄養バランスを気をつける
とくに、ビタミン・ミネラルを摂るように心がけましょう。
また、食物繊維も腸内環境を整えるので、おすすめです。
腸内環境が整えば、代謝がアップします。
この4つのポイントを行えば、ヘルペス後神経痛も早く治りやすいので、ぜひ参考に!
このページのまとめ
- ヘルペスが治っても、神経痛だけが残るものを「ヘルペス後神経痛」という
- ヘルペス後神経痛は、多くの場合自然に治るが、神経が修復されるのを待たないといけない
- ヘルペス後神経痛に対して、マッサージ・鍼灸治療は、回復を早めるという点では効果が期待できる