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鍼灸師は腰痛になりやすい!?
鍼灸師は、案外、腰痛に悩まされる人も多いです。
なぜでしょうか?
やはり、職業病とも言えるでしょう。
というのも、鍼灸治療は両手を前にのばして行うために、腰に負担がかかりやすいのです。
中腰になる姿勢も多く、さらに鍼灸師といえども、職場によってはマッサージを必要とされるのです。
長く続けるなら、体が資本ということを忘れるな!
やはり、我々の商売も体が資本です。
私には、その事を思い知らされた次のような経験があります。
昔、私はバイクに乗っていたのですが、兄弟子からこんなことを言われたのです。
言いたいことはつまり、治療家は体が資本です。
治療家は、とくに腰痛になりやすいので腰痛に気をつけるべきです。
本来は、人を治すのが治療家ですが、腰痛のために人を治療ができなくなってしまったら本末転倒なのです。
鍼灸師が腰痛にならないために
鍼灸師が腰痛を起こさないためには、当然ですが、日頃から治療の際に腰にかかる負担を軽減させることです。
そのためには、イスに座って施術をするなどして、なるべく中腰にならないようにした方がいいでしょう。
また、自分の背丈にあったベッドの高さを選ぶのも重要です。
ベッドでは、高さを調節できるタイプがありますが、結構な値段がするので、参考までに。
マッサージをするときはこうやって腰痛を予防しろ!
鍼灸師といえどもマッサージが必要な場合があります。
鍼灸整骨院だったり、病院のリハビリなんかでマッサージをするところもあります。
また、独立開業した鍼灸院でも、自身の経験からマッサージを行っている先生もいるでしょう。
ただ、腰痛予防をせずに、漠然とマッサージを続けていると、すぐに腰痛になってしまいます。
これでは、人のためにやっている治療なのか、なんのかわからなくなりますね。
なので、ここからはマッサージをする際に、腰痛を予防するポイントを紹介しておきます。
治療家の腰痛予防法3つ
腰痛予防その1:ベッドにしっかりもたれかかる。
腰に負担をかけないポイントとしては、膝の上でベッドにしっかりもたれかかることです。
これによって、前かがみになる回数が減るので、腰痛を軽減する事ができます。
腰痛予防その2:マッサージの際は、患者と重なるようにする。
患者さんが伏臥位の状態で「背中~腰」のマッサージをする場合は、患者の正中線と自身の正中線を重なるようにします。
もちろん、前述したように、ベッドにもたれて、しっかりと体重を消しておかなければなりません。
こうすれば、腰に負担をかけずにマッサージをすることができます。
腰痛予防その3:ベッドの高さを調節する
患者さんによっては、体の大きさが違います。
身幅も違うので当然、ベッドから施術面の高さが変わってくるのです。
最善の方法としては、ベッドの高さが電動で動くタイプにして、そのつど高さを調節するほうが、腰痛予防になり、鍼灸治療やマッサージに専念できるでしょう。
もし、電動タイプではないのなら、違う高さのベッドを2種類用意したり、自分の足元に高台を用意するなりして、対策してください!
治療家自身が腰痛になると、治療効果が落ちる!?
これは、言うまでもありませんよね?
鍼灸師やマッサージ師、柔道整復師などの治療家が腰痛だと、本来のパフォーマンスが出せません!
「ああ、腰がいてえな~」と思いながら治療にあたっても、本来の50%~70%ほどしか、本領を発揮できないでしょう。
なので、100%に近い治療効果を出すには、治療家自身の体調を整えておくという意味でも、しっかり腰痛を予防しましょう!体は資本!ということを忘れないでください!
鍼灸師なら、鍼を受けに行こう!
自分が腰痛なら、ぜひ鍼灸治療を受けに行くことをおすすめします!
なぜなら、勉強になるからです。
この時に、「鍼灸師であることを明かすのか、明かさないのか」これは個人の自由です。
ぶっちゃけ鍼灸師
鍼灸師なら、自分で腰に鍼治療をしよう!
実は、私も腰痛持ちです。
ですが、私は自分で自分の腰に鍼治療をします。
「私もやったことあるけど、なかなか腰はやりにくい、、、」このような方もいます。
それは、横向きだったり、うつ伏せの状態で、自分に腰に鍼してますよね?
私が自分で鍼治療をするのに、おすすめの肢位は立ってやることです!
自分の腰に鍼治療する方法
立位で行う
まず、立位で腰に鍼をします。
驚いたかもしれませんが、このほうが手が腰に届きやすいです。
「立位だと、腰の筋肉が緊張して無理なのでは?」と思ってかもしれませんが、やや後屈位で行うことにより、脊柱起立筋群は緩んだ状態で刺入できます。
番手について
5番・もしくは8番を使いましょう。
そうすれば、自分でも腰治療をしやすいです。
切皮について
自分の腰は切皮がしにくいので、3回ではなく1回で切皮します。
さらに、指腹ではなく爪でパチン(デコピンのように)とはじいて刺入します。
このほうが痛くないので、騙されたと思ってやってみてください。
置鍼もできます。
私はこの方法で、20分以上置鍼します。
もちろんたっています。
少しくらいなら歩きます。
ただ、腰をかがめるのは無理です。
大腰筋でも狙えます。
私は、大腰筋が傷んでいるので、大腰筋にも鍼をします。
大腰筋は皮下5cm以上深くにあるので、長い中国鍼を用意する必要があります。
ぶっちゃけ鍼灸師
これなら、腰痛ともうまく付き合えますね。
参考にしてください!