病院で「骨がとがっている」と言われたら見てください!それは骨棘です

骨棘イラスト

ぶっちゃけ鍼灸師

医師から「骨がとがっている」と言われたら、誰でも不安になりますよね。
しかし、多くは問題ありません。
こちらでは鍼灸師がわかりやすく解説しています。

動画で解説

このページの内容を簡単に動画でまとめています。


骨が「とがっている」と言われました。

医師の診察
首肩や腰・膝・足などの痛みがあり、病院に行ったとします。
ほとんどの場合レントゲン(もしくはCT・MRI)などの画像検査を行います。

そこで、「背骨の骨がとがっている」
と言われた、、、
これはどういうことなのでしょうか?

とがっているのは、骨の変形です。

困った骨 イラスト
正式には骨棘こつきょくといいます。
骨棘とは、老化にともなってできる骨の変形です。

ポイント
年をとれば、誰でも白髪になったり、背が縮んだりしますよね。
骨棘もそれと同じで老化の一種です。
老化なのでそこまで心配することはありませんが、注意ポイントだけ紹介しておきます。

そもそもなぜ骨棘ができるの?

骨棘イラスト

ポイント
(背骨にできた骨棘の場合)
人は老化してくると背骨と背骨をつなぐクッションの役割をしている椎間板の水分が抜けてきます。

そうすると、弾力性がなくなりクッション機能も衰えてきます。
ポイント
その結果、衝撃が吸収しきれなくなり、骨にたびたび衝撃が伝わることになります。
そうなってくると、骨自体が大きくなろうとする反応を起こすものだと考えられています。

また、骨棘はひざや「かかと」にも多いのですが、やはりこれらもスポーツなどをしていて衝撃が長期的に加わり、骨自体が大きくなろうとする反応といわれています。

骨棘ができるとどうなるの?

医師イラスト
骨棘がまれに神経に触れる場合もありますが、その場合は画像にてはっきり表れるので、そのような説明がなければ、とくに問題はありません。
また、神経に触れているとしびれなどの神経症状が出ます。

もちろん、医者も神経が圧迫されているかどうかを、問診や検査によって診断します。

ポイント
もし、疲れやすくなったというなら、それは骨棘のせいではなく、クッション機能が衰えたり、筋力が低下していることからきていることがほとんどです。
骨棘が直接原因となって、疲れやすくなっているのではありません。

骨がとがっていると痛いの?

レントゲン イラスト
イメージでは骨が痛くなりそうですよね?
実際は、骨棘ができた場所にもよります。

ポイント
たいてい背骨の骨棘の場合、骨棘が原因で痛みが出ると言うことはほとんどありません

ただし、カカト・手首など、体表から近い部分にできた場合は、痛みが起きる場合があります。

まとめ

鍼灸師
「骨がとがっている!」って急に言われたら誰だってビックリしますよね。
ですが、骨の変形は老化が原因ですし、誰でも骨棘はできます。

ポイント
症状や痛み方は、人それぞれなのですが、
もし、激しい痛みがないのに、「骨がとがっている」と言われた程度ならば、まったく心配しなくても大丈夫です。

病院での治療に納得が行かなければ、整骨院や鍼灸院などに行ってみるのもいいでしょう。

このページのまとめ

  • 骨棘は老化の一種である
  • 骨棘の原因は、クッション機能の衰えにより、衝撃から骨を守ろう(大きくしよう)という反応である
  • 骨棘は、背骨等の場合はたいした問題ではない。手首・足首など体表に近い部分では痛みを感じる場合がある

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