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動画で解説
このページの内容を簡単に動画でまとめています。
神経痛ってなに?
よく、病院や整骨院、鍼灸院などで、
痛みに対して質問をすると「それは神経痛です。」と言われることがあります。
では、具体的にこの神経痛とはいったいなんなのか?
鍼灸師が解説していきます。
ぶっちゃけ鍼灸師
そのほうが神経痛の理解が深まるからです。
痛みには、種類がある
神経痛について紹介する前に、まずは痛みの種類についてご説明します。
痛みには大きく3つにわけることができます。
1、炎症の痛み(侵害受容性疼痛 )
打撲などによるケガや、火傷などが起こった場合、患部では炎症が起きます。
その際に、痛みを起こす物質を放出します。
この物質が、
2、神経の痛み(神経障害性疼痛 )
病気などの原因によって、神経が圧迫や障害されることによって起こる痛みです。
傷や炎症など、ハッキリとした原因がないのにもかかわらず痛みがある場合は、神経が原因となっていることがあります。
3、心理・社会的な要因によって起こる痛み
病的な要因はなく、不安感だったり、社会生活で受けるストレスなどが原因で起こる痛みです。
神経痛をさらに詳しく説明!神経痛とは?
ぶっちゃけ鍼灸師
ここからは神経痛について解説していきます。
神経痛とは、ケガや病気が要因となり、圧迫や障害を受けた神経が過剰に興奮して、痛みの物質が過剰に放出されてしまうことによる痛みです。
原因が治っても神経痛だけが長期に続くことがあります。
神経痛の特徴
- 痛みが長期的に続く
- しびれ感を伴うような痛み
- 発作のような強い痛みが、短い感覚で起こる
- 普段では、なんともない刺激に対しても強い痛みを感じることがある
- 針で刺したような痛み
- 電気が走るような痛み
- 触れられる感覚が鈍くなる
神経痛を引き起こす原因
神経の圧迫による神経痛
たとえば、腰痛なんかは神経痛を起こしやすいです。
腰痛は、腰の筋肉が硬くなりすぎている状態です。
この時に、腰から出ている神経を圧迫してしまうために、腰~足にかけての神経痛が起こったりします。
坐骨神経痛なんかも、坐骨(おしり)にある筋肉が硬くなり、坐骨の神経を圧迫することによって起こる神経痛です。
神経の障害による神経痛
糖尿病からくる神経痛の場合は、糖尿病によって血流が悪くなります。
その結果、神経の代謝異常を起こしたり、神経の働きが阻害されたりして、神経痛を引き起こします。
ヘルペス後神経痛などは、ヘルペスウイルスがそもそも神経を破壊してしまうので、痛み(神経痛)が起こります。
こんな病気で神経痛が起きやすい。
よく知られている、神経痛が起きやすい病気はこれらです。
帯状疱疹後神経痛 (ヘルペス後神経痛)糖尿病神経障害 坐骨神経痛 三叉神経痛 脳卒中後神経痛 脊髄損傷後神経痛 - 慢性の肩こりや腰痛による神経痛
「神経痛」ときくと、お年寄りのイメージを持つ方が多いです。
しかし、神経痛に年齢は関係ありません。
小学生でも中学生でも、神経の圧迫・障害を起こすと神経痛を引き起こします。
※ただ、お年寄りに比べると、若い子たちは、筋肉も柔らかく、代謝も良いので、神経痛が起こりにくいのは確かです。
神経痛の治療方法は?(病院)
神経痛の治療法には主に5つの方法があります。
- 薬物療法…薬による治療です。
- 神経ブロック…主に、病院の麻酔科やペインクリニックで受ける治療です。
- 理学療法(リハビリ)…代謝機能や身体機能の改善を目的とした治療法。
- 外科的療法…手術による治療法です。
- 脊髄(脳)刺激療法…脊髄(脳)を電気刺激することによって痛みを取り除く方法です。
神経痛が鍼灸治療で治る!
鍼灸では、神経痛の治療が、得意です。
まず、筋肉の圧迫を受けて起こっている神経痛(腰痛・坐骨神経痛)の場合は、鍼灸治療によって筋肉が緩和され、圧迫をとりのぞきます。
その結果、神経痛も改善します。
神経の障害による神経痛でも、鍼灸治療を行うことにより、血流を改善させます。
その結果、神経の再生・代謝を促して、神経痛を緩和します。
このページのまとめ
- 神経痛とは、神経の圧迫・障害を受けた時に、神経の走行によっておこる痛みのこと
- 圧迫が原因の神経痛を治すには、圧迫を起こしている部分を手術などでとりのぞく・もしくは圧迫している筋肉を柔らかくすると改善する。
- 障害が原因の神経痛を治すには、神経が障害を引き起こしている病気を取り除く、もしくは神経の代謝を促すために血流改善などを試みると良い。