鍼灸治療の後にお風呂は入ってもいいの?

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鍼灸治療(はりきゅう)の後は、お風呂に入ってもいいの?

考える男性

「注射の後はお風呂に入ってはいけない!」これは常識ですよね!?
なぜなら、注射の傷口からバイキンが入ると危険だからです。

注意
鍼灸治療の場合でも、これと同じように考える人が、多いです。
ですが、鍼灸治療後は、1時間空ければお風呂に入っても何の問題もありません!

なぜ、鍼灸治療後に「お風呂」に入ってもなんの問題もないの?

鍼灸師
鍼灸治療後に、1時間以上の間隔を空ければ、普段通り、お風呂に入ってもらってもまったく問題はありません。
理由は2つ、【鍼の太さと刺す場所】にあります。

理由1,鍼の太さについて

注射針が2mmに対して、鍼の太さは、10分の1にあたる約0.2mmです。
例えると髪の毛ぐらいの太さなのです。

ポイント
つまり、鍼灸をした後でも体に傷口としては残りません。
すぐに、穴はふさがります。
なので、お風呂に入っても問題ありません。

理由2,刺す場所について

注射というのは、血管に刺すことが多いです。
注射の場合、お風呂に入ってしまうと直接、血管内にバイ菌が侵入する可能性があります。
血管内にバイ菌が入ると敗血症はいけっしょうという命にも係る病気になります。
だから、注射をした日はお風呂に入ってはいけないのです。

ポイント
反対に、鍼灸治療は皮膚や筋肉に刺すもので、血管は刺しません。
皮膚・筋肉に刺すことは、リスクが少ないのです。
なので、鍼灸治療後にお風呂に入ったとしても、問題ないのです

ただし、1時間の間隔は空けましょう!

鍼灸治療をした日にお風呂には入っても大丈夫です。
ただし、「1時間」の間隔を空けてもらうことが条件です。

なぜ、「1時間」なのかといいますと、理由は2つです。

理由1:完全に穴がふさがる

鍼を抜いた瞬間に、もうほとんど穴はふさっているのですが、確実に大丈夫と言えるには1時間が目安です。

理由2:鍼の効果を下げないため

鍼灸治療の後というのは、鍼をした患部に、血液が集まっています。
この血液は、患部を改善するために集まってきているのです。
しかし、お風呂に入ってしまうと、その血液を散らしてしまうことになります。
つまり、鍼灸治療の効果を下げることにつながるので、鍼灸治療後は「1時間」はお風呂に入らないようにしてください。
「1時間後」ならば、問題ありません。

マッサージの後はお風呂に入ってもいいの?

女性鍼灸師
マッサージの施術後も、たとえ鍼を刺していなくても30分は間隔を空けたほうが良いとされています。
理由は、上記で説明したのと同じ理由です。
マッサージの治療後は、局所に血液が集まっています。

ところが、その状態でお風呂に入ってしまうと、血液を散らしてしまい、せっかくのマッサージ治療効果が弱まるおそれがあるので、最低でも30分は間隔を空けるようにしましょう!

このページのまとめ

  • 鍼灸治療は1時間の間隔をあけると、お風呂に入っても良い
  • 鍼灸治療に使われる鍼は、0.2mmと髪の毛ほどの細さなので、傷口からバイキンが入るなど心配がない。
  • 鍼灸治療後は、1時間はお風呂に入らないほうが良い。その理由は集まっている血液を散らすので、すぐにお風呂に入ると治療効果を下げることにつながる。
  • マッサージも上記と同じ理由で施術後30分はお風呂に入らないほうが良い

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