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動画で解説
このページの内容を簡単に動画でまとめています。
過呼吸はなぜ起こるの?
- 強いストレスがかかった時に起こりやすい。
- 治すには、袋を口元に当ててやると治る。
などを知っている人も多いです。
ても、なぜ過呼吸が起こるのか?まで知っている人は少ないと思います。
こちらでは、過呼吸が起こる体のメカニズムを紹介しています。
過呼吸が起こる原因の前に【呼吸について知ろう!】
過呼吸の原因を説明する前にまず、呼吸について説明する必要があります。
正常な呼吸というのは、吸って吐いてがバランスよく行われている状態です。
そして呼吸は、酸素を取り込むだけでなく、二酸化炭素を排出するという重要な役割があります。
息を完全に吐いたとしても、体内には二酸化炭素は残っています。
それは、肺の中だったり、血中のなかに必ず含まれているのです。
実は、この血中の二酸化炭素がとても重要な役割を担うのです。
体内に二酸化炭素が残存する程度によって、呼吸を調節するような仕組みが脳にはあるのです。
過呼吸になる原因
しかし、精神的に大きなストレスがかかると、自立神経の
この
もし、ストレスによって異常に呼吸が早く大きくなってしまうと、二酸化炭素が出て行く割合が多くなり、血中の二酸化炭素の濃度が下がり過ぎてしまいます。
そして、それを察知することにより、本来は呼吸を制御する脳からの呼吸調整が機能しなくなるのです。
つまり、この状態が過呼吸です。
だから、過呼吸になると、なかなかもとに戻らなくなります。
これが、過呼吸の一連の流れです。
過呼吸の改善方法
過呼吸が起こる原因として、血中の二酸化炭素濃度が低下することを紹介しました。
過呼吸の改善方法としては、反対に血中の二酸化炭素濃度を上げてやるとよいのです。
そこで、ご存じの方が多いように、袋を口元にあててやるのです。
そうすると、口から吐かれた二酸化炭素は、袋内にとどまり、また体内に吸い込まれていくようになります。
すると、血中の二酸化炭素も正常にもどり、過呼吸が治まるのです。
過呼吸のときに手が冷たくなったりしびれるのは?
過呼吸とは、血中の二酸化炭素が少なくなる状態と言いました。
そうなると、今度は血中の酸素濃度が高くなります。
これを察知した自立神経は、末端の各細胞に、そんなに酸素は不要であるとして、血管を収縮させてしまうのです。
血管を収縮させると、神経組織への血流が低下します。
これによって、過呼吸時に手が冷たくなったり手がしびれるという症状があらわれるのです。
過呼吸が袋によって、改善するメカニズム
過呼吸の改善方法はみなさんご存知ですよね。
スーパーの袋を、口にあてて同じ空気を何度も吸ってると、過呼吸は改善します。
このメカニズムも、もうわかったのではないでしょうか?
過呼吸とは、血中二酸化炭素が下がった状態と説明しました。
なので、血中二酸化炭素濃度を上げてやれば、過呼吸は改善します。
つまり、袋をあてがって、自分の履いた息(二酸化炭素が濃い)を、何度も吸ってると、血中二酸化炭素濃度が上がり、過呼吸も改善するというメカニズムです。
このページのまとめ
わかりやすく、過呼吸になるメカニズムをを簡単に紹介します。
- ストレスを感じた時に交感神経優位になる(呼吸が短く・早くなる)
- 血中の二酸化炭素濃度が下がる
- 脳は、呼吸が足りないと勘違い(誤作動)を起こして、短い呼吸を連発する(これが過呼吸)
- 過呼吸時には、末梢の血管が収縮するので、しびれ・手足の冷えが起こる