首こり・肩こりの治療ポイントは肩甲挙筋がほとんど

ぶっちゃけ鍼灸師

こちらでは、肩こり(首こり)の治療ポイントとして「肩甲挙筋」に焦点をあてて解説しています。

図のように【肩こり・首こり】があると言われたら肩甲挙筋を疑え!

患者さんが、肩こり首こりで来院するとしますよね?
私の場合、最初にまず 「どのあたりが痛い (こる) のですか?手で押さえてみてください」と訪ねます。
このあたりを手でなぞったら、、、

その時に、図のようなラインで肩こり・首こりを訴えた場合は、ほぼ肩甲挙筋のコリだとおもって間違いないでしょう!

ポイント
そうです!
「 肩こりや首こりのマッサージや鍼灸治療をしているのに、なかなか良くならない!」
って思っているなら、一度、肩甲挙筋狙いで治療してみてください!

なぜ、肩甲挙筋なのか?

肩甲挙筋がこりやすいポイント
治療家の方は 「肩こりは僧帽筋」 じゃないの?って思ったかもしれませんね。
違います。私の臨床経験から言わせてもらえば、図のようなラインを手で押さえた場合は、肩甲挙筋がトリガーポイントとなっている場合が多いのです。

ぶっちゃけ鍼灸師

肩甲挙筋がトリガーになりやすい点を2つ紹介します。

最大の理由は、筋肉の大きさにあります!

僧帽筋というのは、大きな筋肉ですよね?
ですから、筋疲労も小さい筋肉に比べると起こりにくいのです。

ですが、肩甲挙筋はどうでしょう?
小さな筋肉ですよね?
ですから、負担もかかりやすく筋疲労が起こりやすいのです!

理由その2、負担のかかりやすい場所

肩こりで負担のかかりやすい日常生活の問題点として、
姿勢の悪さ(とくに首が前にでていること・猫背)が挙げられると思います。
この姿勢は、肩甲挙筋への負担が大きいですよね。

さらに、肩に重たい荷物をさげたりした場合は、もろに荷重がかかる筋肉です。

ぶっちゃけ鍼灸師

さて、肩こりの原因に「肩甲挙筋」があることを解説しました。
次は、いよいよ肩甲挙筋の治療方法を解説します。

肩甲挙筋をゆるめるのに、使うツボは?

肩外兪と下風池の位置
肩甲挙筋での治療ポイント、すなわちツボですが、おもに肩外兪・下風池になります。
肩外兪については、説明不要ですね。肩甲挙筋の停止にあたります。

ポイント
下風池ですが、風池のやや下(第1頚椎の横突起に触れる部分)に鍼をします。
こちらも肩甲挙筋の起始にあたります。
(※下風池を狙う場合は、後頭骨孔に入る可能性があるのでご注意ください。鍼を下方に向けて刺入するなり、C2の横突起に当てて止めるなどして事故を防ぎましょう)

そのほかにも、肩中兪やC2~C4の横突起 (起始)を狙うのも有効です!

肩甲挙筋だけで、治らなかった場合!

肩甲挙筋から来ている肩こりで、治療してもなかなか良くならない場合、、、
今度は、「肩甲骨がしっかりと動きやすくなるようなツボ」に鍼をしてみましょう。
その理由として、肩甲骨が動かない状態だと、肩甲挙筋の緊張もなかなかとれないのです。
だから、肩甲骨周囲の筋肉をほぐしてやるのです。

ポイント

「肩甲骨がしっかりと動きやすくなるようなツボ」とは以下です。

  • 秉風
  • 天宗
  • 肩貞
  • 膏肓
  • 中府
ポイント
そうです。もう、お気づきかもしれませんが、どれも肩甲骨の起始・停止がある筋肉に関係するツボです。
また、ツボにとらわれなくても、肩甲骨に起始・停止をもつ、筋肉をゆるめてあげると、【肩甲挙筋由来の肩こり】を治すのぜ絶大な効果がありますよ!

最後に!

注意
このページのタイトルは「首こり・肩こりの治療ポイントは肩甲挙筋がほとんど肩甲挙筋がほとんど!」となっています。
がしかし、全てではありません(^_^;)
あくまでも、【私の経験上「上記のような図のラインで肩こりを訴えた場合」肩甲挙筋由来が多いので、参考にしてみてね。】
というメッセージです。
【肩甲挙筋が全てだ!】という意味合いではなく、その他いろんな原因の可能性もあるのでので、参考までにしてくださいね!(^^)

このページのまとめ

  • 患者さんが、首の辺りから肩甲骨上角のあたりをなぞるように、こりを訴えた場合は、肩甲挙筋がトリガーの可能性が高い
  • 肩甲挙筋を緩めるツボとして、肩甲挙筋の起始停止を狙うと良い(下風池・肩外兪など)
  • 肩甲挙筋に鍼をして直接的に緩める他に、肩甲骨に付着する筋肉も緩めてやると、結果的に肩甲挙筋がよくほぐれる(肩こりの治療効果があがる)
  • 肩甲挙筋は、小さくて負荷のかかりやすい筋肉なのでこりやすい

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