【黄帝内経】「通じなければ痛む」とは

ぶっちゃけ鍼灸師

黄帝内経は、東洋医学最古の医学書です。
黄帝内経には「通じなければ痛む」と書かれています。
ここでいう「通じなければ」というのは、経絡のことです。

経絡とは

経絡 図説
経絡は気血の通路で経脈絡脈にわかれます。
(現代で考えれば血管のこと)

経脈が主要な気血の通路
(主要な血管のこと)

絡脈が細い気血の通路
(毛細血管のこと)

「通じなければ痛む」とは

東洋医学では、肺から気(空気)を取り込んで、
血管内のを循環させていると考えます。

もし、気が滞れば、血も滞り、組織が栄養されなくなり痛みが起こることが、
「通じなければ痛む」という理論です。
鍼治療イメージ
そこで、滞りをなくすために、経脈上にある経穴(ツボ)を、鍼で掃除して、血の流れを良くすれば、痛みがとれたり病気が治るという考えです。

血管が詰まっている場所

索 図説
黄帝内経では、血管が詰まっている場所を「索」
表面血管なら「横絡」と呼びます。

「索」は紐の意味で、筋肉が凝り固まった部位のこと。
「横絡」は血が滞り怒張した部位のこと。

それら「索」「横絡」に鍼をして、
「索」をとりのぞく(つまり、筋肉の凝りをとる)
「横絡」をとりのぞく(つまり、出血させたり瘀血の改善)

することが鍼治療という考えです。