【中国鍼】「短刺とは」(効果・デメリット・やり方)

短刺とは

動画で解説

このページの内容を簡単に動画でまとめています。


以下、画像による解説です。

短刺とは

鍼の十二鍼に分類される一つです。
骨痹(痛み・だるさ・四肢をあげにくい)に効果があるとされています。
具体的には、骨を擦るように沿わせて刺入していきます。
「骨ずり」と言われたりもします。

短刺の効果

ポイント
筋肉の起始・停止を直接狙うことができて、筋肉を緩める効果が高いです。

また、鍼は点で刺すよりも、面で捉えるほうが「筋肉を緩める効果」が高いです。

短刺のデメリット

注意
「鍼の響き」が強く、少し痛いです。

「痛い鍼はしたくない」と思うかもしれませんが、どこに行っても治らなかった症状が治ったりもするので中国鍼では「治りが悪い場合」に、患者に負担をかけすぎない範囲で使います。

短刺の実践

たとえば、腱鞘炎に短母指外転筋を狙うとします。
直刺だと、1点しか狙えませんし、
数ミリしか刺せずに効果も弱いです。
短刺の実践
ここで短刺をすると、4cmめいっぱい鍼をいれられて
さらに起始をしっかりと狙えるので効果も高くなるのです。

短刺のコツ

短刺のイメージ
短刺はまず骨に当てて止めます
止まったら、鍼を少し引いて刺鍼転向をして…
これを繰り返すと、骨を擦るように刺入することができます。

短刺をよくする場所

短刺をよくする場所
後頭骨・側頭筋・中間広筋・棘上筋・腸骨筋など
他にもたくさん短刺をできる場所はあります。