ぶっちゃけ鍼灸師
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なかなか治らない肩こりの治療に困っていませんか?
肩こりを治療するも、なかなか良くならない、、、、
鍼灸師やマッサージ師などの治療家は、必ずこういった壁にぶち当たりますよね。
私が肩こりの治療をする場合は、まず肩甲骨が動きやすくなるかどうかに、重点を置きます。
そこで、肩甲骨に動きを出してやる( 周りの筋肉をすべて緩める ) と、慢性化していた肩こりが軽快するケースが、私の臨床経験上では多くあるので、ぜひとも参考にしてみてくださいね。
肩甲骨に付着する筋肉すべて
- 肩甲挙筋
- 棘上筋
- 棘下筋
- 肩甲下筋
- 大菱形筋
- 小菱形筋
- 小円筋
- 大円筋
- 上腕二頭筋
- 上腕三頭筋
- 小胸筋
- 烏口腕筋
- 僧帽筋
- 三角筋
- 後背筋
- 前鋸筋
- 広頸筋
- 肩甲舌骨筋
では、「1度の治療につき、これらすべての筋肉をを緩めるのか?」といえば、そうではありません。
すべてを緩めていては、治療時間もかかりますので非効率的ですよね。
また、筋肉によっては、マッサージで届かない場所もあるので、全部を狙えなかったりします。
慢性の肩こり治療に有効なツボ厳選4つ!
- 肩甲挙筋 (肩外兪)
- 棘上筋 (秉風)
- 棘下筋 (天宗)
- 大菱形筋 (膏肓)
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
なので、「この4点さえ治療しておけばいい!」というわけではないです。
あくまで、肩こり治療のポイントとして、抑えてもらいながらも、個々の患者さんにあった治療ポイントを、ご自身で探してください。
肩甲骨を直接動かしても治療効果はあります!
私は、鍼灸整骨院に8年間務めた臨床経験がありますが、整骨院での手技もいろいろ教わり実践してきました。
肩甲骨周りの筋肉を緩めるのに、肩甲骨自体を動かすことは治療効果が高く、また、手や鍼の届きにくい筋肉にまでアプローチできるというメリットもあります。
実際にどうやって肩甲骨を動かすの?
これは正直言って、口だけの説明では不可能です。
なので、あなたの勤務先の先生に聞いてみるか、知り合いの先生に聞いてみて実際にやってみるほうがいいでしょう。
肩甲骨を動かす際の肢位は、座位・仰臥位・側臥位といろいろなやり方があります。
棘上筋・棘下筋を効率的にほぐす鍼灸テクニック
棘上筋や棘上筋を効率的に鍼で緩めたい場合は、ツボでピンポイントに刺すよりも、横刺にして沿わすように入れると効率的です。
実は、鍼は筋肉に触れた面が多いほどほぐれやすいという性質もあるのです。
棘上筋の場合は、上腕骨頭に当たるまで刺すといいでしょう。
棘上筋も棘下筋も、肩甲骨があり気胸を起こす心配はないので、試してみてください。
肩甲下筋に鍼をするテクニック
信じられないかもしれませんが、肩甲下筋を鍼で狙っていくテクニックがあります。
※鍼灸の専門学校では教えてくれません。
やり方は主に2通りあります。
仰臥位にて、肩関節を90度外転位にした状態で、肩甲骨の前面に鍼を沿わしていく方法です。
もう一つは、仰臥位にて、雲門穴に直刺で、肩甲骨前面に当てるテクニックです。
(中府穴だと気胸の可能性があります。)
※どちらのテクニックも慣れてないと気胸の可能性がありますので、必ず「このテクニックを使う先生」から教えてもらった後で、使用するようにしてください
このページのまとめ
- 肩こりの治療ポイントとして、肩甲骨の動きも視野にいれると効果的である
- 肩甲骨の動きを良くするには、肩甲骨に起始停止を持つ筋肉をほぐすとよい
- 肩甲骨の動きを良くする方法として、肩甲骨を持って動かすという手技がある
- 肩甲骨に広く付着する「棘上筋・棘下筋・肩甲下筋」に対して有効な鍼治療がある