ぶっちゃけ鍼灸師
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脾虚って、体のどこが悪いの?!脾臓?
東洋医学には脾虚という症状があります。
東洋医学の五行論は、肝・心・脾・肺・腎と、習いましたよね。
しかし、脾臓だけはマイナーというなんとなく脾虚と結びつけるのはイメージが湧きにくいですよね。
ぶっちゃけ鍼灸師
そこで、脾虚についておすすめ見解を紹介します。
脾虚は、脾臓の疾患ではない!【腸】で考えると納得がいく!
- 体のだるさ
- 胃腸の機能低下
- お腹が張る
- おならをするとスッキリする
- 食べた後に眠く多なる
などがあげられます。
それが、腸の環境が悪い( 悪玉菌が優位 )という状態です。
悪玉菌優位の状態って?
腸には、食べ物のカスだけでなく、重金属、農薬、死んだ細胞など、体中の毒素が集められます。
ところが、それら毒素が、腸内にとどまってしまうと、どんどん腐敗を起こしていき、毒素だらけになるのです。
そして、腸の血管から毒素が吸収されて全身を巡るという状態です。
【脾虚】を腸内環境が悪い(悪玉菌優位)状態で考えてみましょう。
脾虚は、腸内環境と考えると納得がいきます。
では、以下の症状を腸内環境で説明してみます。
- 体がだるい
- お腹が張る
- 胃腸の調子が悪い
- 膝痛
- 食べた後に眠くなる
- 五志は 「思」
1.体がだるい
これは、代謝が低下していることが考えられます。
胃腸の働きが悪いと、消化により一層エネルギーが必要となり結果、代謝が低下します。
代謝が下がると、体がだるくなるのは納得がいきますよね。
2.お腹が張る
便秘になると、どんどん腐敗かが進みます。
そして、腸内で有毒ガスをどんどん発生させます。
これが原因で、お腹が張るのです。
また、お腹がパンパンに張るので、おならを出すとスッキリするのです。
3.胃腸の調子が悪い
悪玉菌優位というのは、腸のぜん動運動が低下しています。
なので、胃腸の調子が悪くなります。
4.膝痛
腸内環境が悪いと、腸内の腐敗化がすすみ毒素だらけになります。
こんな状態で、吸収されたエネルギーは、すぐに使われずに脂肪に取り込みやすくなります。
つまり、太りやすい体質になるのです。
体重が増えると、膝への負担が大きくなるので、膝痛につながります。
5.食べた後に眠くなる
食べた後に眠くなるのは、消化酵素不足という考えがあります。
もしくは、日頃から脂っこいもの・糖質の多いものをたくさん食べる傾向にあるので、消化酵素を大量に消費している。
6.五志は 「思」
脾虚の五志は「思」ですが、
人間の腸は、
脳腸相関の意味は、脳と腸はすごく密接に関わっていて、頭で思い悩んでいると、すぐに反応が腸に表れて下痢や便秘になったりします。
膵臓の部分も重なります。
「脾虚は腸で考えるとよい」と言いました。
ですが、膵臓にあてはまる部分もあります。
例えば、口渇なんかは
膵臓と糖尿病に関係がありますね。
また体のだるさなんかも、血糖値が関係したりもします。
「じゃあ、結局は「腸」「膵臓」「脾臓」どれで考えたらいいの?」
答えは、胃も腸も膵臓も脾臓どれも考えたらいいのです。
そもそも、人間の臓器の働きを5つに分類するのが無理がありますからね、
考え方の概念だけは、五行論でいいのですが、現代に当てはめて考えるなら、脾臓だけ無理に照らし合わせるよりも、胃や腸にも重なる部分があると思っていると理解も深まりますし、治療にも役立つと思いますよ。
このページのまとめ
- 東洋医学における脾虚というのは、脾臓がマイナーなためにイメージがしづらい
- 脾虚の状態を「胃腸」「消化器官」と照らし合わせて考えると、合点のいく部分が多い
- そもそも、人間の臓器を5つに収める(五行論)ことじたいに無理があるので、あまり神経質になりすぎずに「脾虚」=「消化器官」とざっくりと考えるとよい