顎関節症とは?肩こりと関係ありますか?

顎関節症 イラスト

ぶっちゃけ鍼灸師

こちらでは、整形外科に勤務する鍼灸師が「肩こりと顎関節症」の関係について解説しています。

顎関節症がくかんせつしょうとは

歯科医師イラスト

顎関節症がくかんせつしょうは、口を開けたときに痛みがあったり、口を開けにくい症状をいいます。
あごの関節が、何らかの障害を受けているもしくは、あごを動かす筋肉神経に問題が起こっていると考えられます。

顎関節症で困ること、、、

ポイント
顎関節症により、口が開けられないということは、本人によってはさほど大きな問題ではありません。
一番困ることは、物が食べられない・しゃべられないということが、困るのです。

顎関節症がくかんせつしょうの場合、病院はどこに行く?

ポイント
顎関節症の場合、病院はどこにいけばいいのかというと、歯科や口腔外科などで診てもらえます。

顎関節症の原因は?

ぶっちゃけ鍼灸師

こちらは、鍼灸師目線で解説しています。
西洋医学の医師と、見解が違う場合がありますのでご注意ください。
では、顎関節症の原因を解説します。

顎を動かす筋肉が硬くなりすぎている

顎を動かす(噛む)筋肉は咀嚼筋そしゃくきんとよばれ4つあります。
咬筋こうきん側頭筋そくとうきん外側翼突筋がいそくよくとつきん内側翼突筋ないそくよくとつきん】の4つです。

この咀嚼筋が、硬くなるために顎関節症が起こります。
咀嚼筋が硬くなるからこそ、「顎が開かない」「動かすときに痛い」という症状が起こります。

ぶっちゃけ鍼灸師

では、咀嚼筋が硬くなる原因をみていきましょう。

咀嚼筋が硬くなる原因1【ストレス】

人間はストレスを長期的に受けると、血流が低下して筋肉が硬くなります。
ちょうどストレスを感じると肩こりになるのと同じ原理です。
※またストレスで、無意識に歯を食いしばることから、顎の筋肉を使いすぎるケースもあります。

咀嚼筋が硬くなる原因2【使いすぎ】

顎を動かすことを使いすぎた場合、咀嚼筋は硬くなります。
その結果、顎関節症になります。

咀嚼筋が硬くなる原因3【硬い食べ物】

硬い食べ物ばかり食べることで、咀嚼筋に負担を与えてしまいます。

咀嚼筋が硬くなる原因4【虫歯】

ポイント
虫歯も顎関節症の原因となりえます。
その理由は、虫歯になると虫歯がない方ばかりで噛むようになります。
すると、噛む方の筋肉ばかり硬くなります。
結果、顎関節症を招く恐れがあります。
虫歯は早めに治療してくださいね。

顎関節症で音が鳴る理由

顎関節症で音がなる理由は大きく2つあります。

理由1:関節がこすれてなる

ポイント
顎関節症とは、咀嚼筋が硬くなっている状態です。
この状態では、正常な関節の動きをしません。
すると、開閉時に関節がこすれて音がなります。

理由2:たまにしか動かさないから気泡がはじける

ポイント
これは指のポキポキと同じ原理です。
人間の関節には、関節包という袋があります。(栄養交換のため)
その関節包には、関節を動かしていないと代謝の結果、気泡がたまります。
そして、たまに関節をうごかすと、気泡がはじけて「パチン」となります。
ちょうど、緩衝材のプチプチを指で潰す時に音が鳴るのと同じ原理です。

ぶっちゃけ鍼灸師

さてここからは「顎関節症」と「肩こり」の関係について触れていきます。

顎関節症と肩こりは関係ある!

柔道整復師イラスト

顎関節症と肩こりには大きく分けて2つの理由が関係していると思います。

肩こりとの関係1:噛み合わせ

ぶっちゃけ鍼灸師

このケースでは、【顎関節症になると→肩こり】になるという因果関係についてです。
まず一つ目は噛み合わせの問題です。
人間には、いろんな体のクセがあります。
どちらかに傾いていたり、知らない間に同じ姿勢をとっていたりなどなど、、、
顎関節症ということは、顎や噛むことに障害が出ますので、噛み合わせにも問題が出てきます。
噛み合わせによって、体が片方に傾いたり歪んだりするのです。
その歪みが、肩こりを招いてしまうのです。

ポイント
それぐらい、人間の体は、毎日のクセ習慣によってゆがみやすいのです。
当然、ゆがんでくると⇒首が傾き⇒肩こりの原因となるわけです。

肩こりとの関係2:筋肉の問題

食事介護イラスト

ぶっちゃけ鍼灸師

このケースでは【肩こり→顎関節症になるという因果関係】についてです。
顎関節症と肩こりの2番目の関係は、ズバリ、筋肉です!
ポイント
咀嚼筋のなかでも特に、側頭筋そくとうきんは、頭の横にあるのですが、ここの緊張が強いと、頭が締め付けられるような感覚を訴えるケースもあるのです。

当然、筋肉の緊張が、強いということは、血流や神経の働きを弱くしてしまいます。
また、東洋医学的にも、気の流れを悪くしてしまうのです。

ポイント
また、噛むときの不快感というのは、咀嚼筋だけでなく、首の筋肉も関係していきます。
首の筋肉が硬い、いわば首こりの状態は、あごを動かしづらくしてしまい、さらに顎関節症の症状を強める原因にもなりかねません。
よって、顎関節症と肩こりは関係があるといえるのです。

顎関節症の治療・治し方

医師イラスト

もし、顎の開けづらさと一緒に、痛みも強い場合は、病院に行きみてもらったほうがいいでしょう。
先ほども言いましたが、病院は歯科もしくは口腔外科などが専門です。

ですが、ちょっと顎があけづらいといった程度なら、普段通っている、【整骨院・鍼灸院・マッサージ院】の先生などに相談してみるのもいいでしょう。
首の筋肉や、咀嚼筋などをほぐしたり、顎関節を動かしたりして顎関節症が、改善することもあります。

ポイント
顎関節症は、決して放っておかないようにしてくださいね。
あなたの肩こりがどんどんひどくなっていきますよ。

コラム

ポイント
これは私が鍼灸整骨院で勤めているとき、先輩柔道整復師の先生が教えてくれました。
「患者さんの顎をみて、右に傾いている場合は、左に虫歯がある
顎をみて、左に傾いている場合は、右に虫歯がある」
というのを教えてもらったんです。
なぜそうなるのかといいますと、虫歯があると、そちらの側は痛いから噛まないのです。
そうなると当然、片方の噛む筋肉ばかり使うので、そちらに傾いてしまう!!ということでした。早速、友達の顔をみつめて、「右側に虫歯があるね!」と言ったところ
「なぜわかったの!?」と驚かれたことをいまでも覚えています。(*^_^*)

顎関節に効果のあるツボ

ポイント
顎関節症に効果のあるツボをこちらでまとめています!
↓↓↓↓↓
顎関節症のツボ!口が開かない!痛いと感じたらこのツボ!

わかりやすく画像付きで紹介しているのでぜひ参考までに!

このページのまとめ

  • 顎関節症は、口が開けられない、開ける際に痛みを生じるという症状。困るのはしゃべれない、食べられないという事。病院は歯科・口腔外科に行くと良い。
  • 顎関節症は肩こりと関係が深い。顎関節症が肩こりを悪化させる原因になったり、反対に肩こりが顎関節症を引き起こす原因にもなる
  • 顎関節症の主な原因は、咀嚼筋が一時的に硬くなっているために関節を動かせない状態。軽い症状ならば【整骨院・鍼灸院・マッサージ院】でも対応できる先生はいる
  • 虫歯があるために片方のアゴばかりで噛んでいると、筋肉が硬くなり「顎関節症」の原因となる。

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