六王鍼~未病を治す鍼~長野仁先生の鍼灸技

六王鍼りくおうしんをご存じですか?

ぶっちゃけ鍼灸師

みなさんは、六王鍼りくおうしんをご存じでしょうか?

ポイント
六王鍼りくおうしんとは
私が森ノ宮医療技術専門学園の学生だった頃、大好きだった講師に長野仁ながのひとし先生がいました。
その長野先生の鍼灸技六王鍼りくおうしんです!

六王鍼りくおうしんの誕生秘話

黒板

もう、10年近く前のことなので、うろ覚えですが、当時、鍼灸科の1年生だった私に、長野先生は、こう話してくれました。

ポイント
~~ここから長野先生の話~~


ツボは、たくさんあるけれど、最小限度にとどめると、6ヵ所のツボで、ことたりるようになるんです。
私(長野先生)が、まだ駆け出しの頃、訪問の鍼灸治療を行っていました。

訪問治療をしていた当時、ある老夫婦に、100本鍼をしていました。
100本鍼とは、うつ伏せで50本、仰向けで50本、合計で100本の鍼を使うから100本鍼です。
プスプスと刺していくので、「たこ焼き鍼」とも言います。(笑)


当時は、まだディスポ鍼のユーザーが少ないので、鍼の値段も高かったんです。
だから、なるべく鍼の数を減らしたいと思っていました。

なので少しずつ、減らしていきながら、鍼の効果を試していったところ、
必要最小限に減り、残ったのが6ヵ所のツボなのです!

六王鍼りくおうしんの場所は?

仰向けで3ヵ所のツボ

  • 後太陽うしろたいよう・・・太陽のやや後ろ
  • 後太陽

  • 外尺沢そとしゃくたく・・・尺沢と曲池の中間
  • 外尺沢

  • 下復溜しもふくりゅう・・・復溜のやや下
  • 下復溜

うつ伏せで3ヵ所のツボ

  • 外天柱そとてんちゅう・・・天柱と風池の間
  • 外天柱

  • 痞根ひこん
  • 痞根

  • 内合陽うちごうよう・・・合陽のやや内側
  • 内合陽

なぜ、六王鍼りくおうしんと名付けたのか!?

6つのツボを結んで王とみえる
この六王鍼りくおうしんという名前は、ほかでもない長野先生が名付けました。
では、なぜ六王鍼りくおうしんと名付けられたのか。

ポイント
それは、6ヵ所のツボを結ぶと、
ちょうど、「」という文字になります。
6つのツボを結んで王とみえる
だから、六王鍼りくおうしんと名付けたそうです。

六王鍼りくおうしんの効果は?

長野先生の説明では、養生ようじょうの鍼(健康目的)とおっしゃっていました。
つまり、六王鍼りくおうしんを使うだけで、体が軽くなり、体調が整い、未病を治すということ。

ポイント
「普段の鍼灸治療に、この六王鍼りくおうしん追加するといい」ということでした。
※基本的には、置鍼だそうです。

また、「切皮だけでも、効果があります」とも言われてましたね。

最後に!

 

ぶっちゃけ鍼灸師

この六王鍼りくおうしんは、とくに難しい治療法ではありません。
普段使いのツボから、ちょっと位置がずれるだけです。
正規のツボとは場所が違うので、戸惑うかもしれませんが、、指圧してみると、ものすごく響く場所なので、圧痛点を目安に探してみると、すぐに見つかるでしょう。

また、単に置鍼なので、普段の鍼灸治療に、すぐにでも取り入れやすいですね。
ぜひ、六王鍼りくおうしんを、試してみてはいかがでしょうか?
ポイント

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