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動画で解説
このページの内容を簡単に動画でまとめています。
ぶっちゃけ鍼灸師
鍼灸の治療法には、さまざまな種類があり、刺す深さもさまざまです。
ぶっちゃけ鍼灸師
数ミリしか刺さない浅刺 もあれば、骨に達するまで刺す深刺 もあります。
日本の鍼灸治療では浅刺と深刺の中間ぐらいで、数cmほどの刺入が一般的です。
日本の鍼灸治療では浅刺と深刺の中間ぐらいで、数cmほどの刺入が一般的です。
浅刺は冷えしか治らない?!
【霊枢】官鍼篇の分類によれば、浅く刺す「浮刺」は、肌の冷えを治すとされています。
反対に、深く刺す「短刺」「輸刺」には、骨の痛みを治すとされています。
ポイント
「骨の痛み」とは、実際に骨が痛んでいるのではなく、骨が痛むように思える神経痛を治すものと思います。私の経験上
私は、自分の体にもよく鍼を刺しますし、職場によって、浅く刺す方法・深く刺す方法両方経験しました。
私の経験上では、肩こり・腰痛など浅く刺すと、その日だけマシになった気はします。
ですが、次の日には戻っています。
(患者さんもそのようにおっしゃいます)
深く刺すと、慢性化していれば回数はかかるものの、肩こり・腰痛は治ります。
もちろん、深く刺すのは「骨まで達する深さ」です。
現代では神経痛がほとんど
現代では、神経痛がほとんどです。
肩こり・五十肩・腰痛・膝痛・肘痛など、
一般的な整形疾患の痛みは、
「日常生活の負担・使いすぎ」などにより、
筋肉疲労から、筋肉が硬くなり、
神経を圧迫して痛みが生じている状態。
つまり、広義での神経痛と呼べます。
(ちなみに、筋肉が硬くなるメカニズムについてはこちらの記事解説しています)
整形疾患では深刺の方が効果が高い
先程、深刺は「骨が痛むように思える神経痛を治す」と言いましたが、
現代では神経痛がほとんどなので、
肩こり・五十肩・腰痛・膝痛・肘痛など整形疾患の場合は、
深刺で対応したほうが効果が高いのだと思います。
ただし、骨にいたるまで深く刺さないと効果が落ちます。
また、深刺は学校では、ほとんど習わないので、
練習しないと事故を起こす可能性があります。
必ず、現場で習得してから実践するようにしてください。