ぶっちゃけ鍼灸師
どっちのほうが効果があるのか?
これらについて、鍼灸師がお答えします。
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動画で解説
このページの内容を簡単に動画でまとめています。
【冷湿布 と温湿布 】はどっちがいいの?
案外、患者さんに聞かれることが多いのがこの「冷湿布と温湿布はどっちがいいの?」です。
結論から言ってしまえば、冷湿布がおすすめです。
では、なぜおすすめなのかその理由もご説明します。
その前に、冷湿布と温湿布について簡単に紹介します。
冷湿布の特徴
一般的に、「湿布」と言えば、こちらの冷湿布を指します。
最近では、茶色い「モーラステープ」という湿布なんかも病院でよく処方されますが、あれも冷湿布に入ります。
白い湿布ですが、確かに体に貼るときは、ちょっとヒヤッと冷たく感じるので、
寒い冬場なんかは、嫌がる方も多いです。
温湿布の特徴
温湿布の成分は、冷湿布とほとんど変わりません。
ただ、温湿布には唐辛子のカプサイシンという成分が含まれています。
カプサイシンにより、皮膚に炎症反応を起こします。
炎症によって「あたかも温かい」と錯覚させているだけです。
皮膚がかぶれやすい人にはおすすめしません。
ぶっちゃけ鍼灸師
急性期と慢性期で考えた場合
冷湿布か温湿布かを貼る前に、症状が急性期か慢性期かも考えないといけません。
急性期の場合
急性期とは、捻挫やギックリ腰など急に起こった症状のことですが、
この場合は、冷湿布にしてください。
基本的には、急性期の症状は炎症が強く起きているので、
冷やして、炎症を抑えることが優先されます。
慢性期の場合
慢性期とは、1週間~1年以上前から続いている肩こり・腰痛などがありますが、
この場合でも、冷湿布をおすすめしておきます。
なぜなら、慢性期でも患部では炎症を起こし、痛みがでています。
冷湿布でも温湿布でも成分はほとんど同じなので、あえてかぶれやすい温湿布を使う必要もないと考えています。
「慢性の肩こり・腰痛って冷やしたらいけないんじゃないの?」と聞かれそうですが、
湿布によって、冷えることはほとんどありません。
貼った瞬間だけ、ヒヤッと感じるだけです。
すぐに、体温でもとに戻るので、湿布を貼った上からちゃんと、衣服で覆ってやれば問題ありません。
冷湿布を貼った上から温めるのはやめましょう
たまに、冷湿布を貼った上から、ホッカイロなどで温める人がいますが、これはやめておきましょう。
湿布の成分が効きすぎてしまい、かぶれがひどくなります。
湿布をするなら湿布だけ。
ホッカイロで温めるなら、ホッカイロだけ。
このどちらかにしておきましょう。
いかがですか?
よく「冷湿布と温湿布とどっちがいいの?」と疑問に思っている人が多いですが、
答えは、常に冷湿布を貼っておけばいい!と思います。
参考にしてくださいね。
関連記事・湿布の副作用についてはこちらでまとめています。
このページのまとめ
- 冷湿布も温湿布も、成分はほとんど同じ。よって効果もほとんど同じ。なので急性期・慢性期の症状に関係なく、いつも冷湿布を貼るとよい。
- 温湿布というのは、唐辛子の成分が含まれているだけ。唐辛子の成分で皮膚にヒリヒリ感を軽く与えて、「温かい」と錯覚させているだけ。皮膚がかぶれやすい人には、温湿布はおすすめしない。
- 冷湿布を貼ったからといって、患部が冷えてしまうことはない。貼った瞬間にヒヤッと感じるだけであり、すぐに元にもどる