ぶっちゃけ鍼灸師
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肩こりの原因に脳梗塞後の後遺症(片麻痺)があげられます。
私の臨床経験のなかでも、脳梗塞の後遺症がある方は、必ず「肩こり」 を訴えます!
ではなぜ、脳梗塞の人が肩こりを訴えやすくなるかといいますとポイントは3つです!
- 脳からの
反射 で筋緊張が強くなる - 体を動かさないので、筋肉が硬くなりやすい・血流も悪い
- 日常生活に支障が出るので、どうしても肩に負担がかかる
この3つをさらに詳しく解説します↓
1,脳からの反射 で筋緊張が強くなる
人間の筋肉にいろんなセンサーがついています。
(※例えば、目をつぶっていても 「手が上がっている」 ということがわかることなど)
脳梗塞になるとこういったセンサーの連絡がうまくいかなくなるので、筋肉がこわばったり、筋肉が固まったりしてしまうのです。(この状態を反射という)
2,体を動かさないので、筋肉が硬くなりやすい・血流も悪い
脳梗塞になると、
片麻痺とは、体半分が麻痺してしまう状態です。
当然、片麻痺になると、片麻痺になる前と比べて運動量は低下します。
そうなれば、筋肉の収縮も低下したり血流も悪くなるので、結果、肩がこりやすいということになります。
3.日常生活に支障が出るので、どうしても肩に負担がかかる
こちらも片麻痺が関係していますが、片麻痺になると杖を手に持ち、片方の足だけ前にだすような歩き方になってしまいます。
これだけでも、杖を持っている側の肩には、体重が大きくのしかかるので歩くだけでも肩こりに悩まされるようになります。
肩こりが脳卒中の原因に!
ぶっちゃけ鍼灸師
ではその仕組を解説します。
筋肉が硬くなると、血圧が高くなる傾向にあります。
当然、血圧が高いほうが血管が破裂するリスクが高くなります。
よって肩こりは、間接的に「肩こりが脳卒中の原因になる!」と言えるのです!
>>肩こりと高血圧の関係の詳細はこちら
また、肩のこりやすい生活習慣 ( ストレス・睡眠不足・食生活・タバコ・お酒 などなど)を続けているということは、脳卒中や脳梗塞を引き起こしやすい人だと言えます。
脳梗塞後遺症の人が肩こりとうまく付き合うために
脳梗塞の後遺症である麻痺になると、麻痺は治りません。
( 発症後6ヶ月以内をのぞき )
つまり、脳梗塞後遺症の人の肩こりも治りません。
ですが、肩こりと上手く付き合うことはできるので紹介いたします。
脳梗塞になった人が、肩こりとうまく付き合うための3つの方法!
1,体を適度に動かす
先ほど、「 日常生活に支障が出るから肩がこる 」と言いましたが、
逆に、まったく動かないとどうでしょうか?
そのほうが、血流もさらに悪くなり細胞の代謝も悪くなるので、さらに肩がこります。
なので、散歩や体操をするなど無理のない運動ならば、毎日行ったほうがいいでしょう。
2,筋肉を鍛える
脳梗塞になった以上、麻痺と反対側の健康な側に負担がかかるのは避けられません。
しかし、筋肉を鍛えておくことで疲れにくくなるということは言えます。
また、麻痺側でも、多少なりとも動かせるので、筋力をつけることは可能です。
ですから、麻痺側も鍛えることで、健康な側への負担を減らすこともできます。
3,病院のリハビリ・整骨院・マッサージなどを受ける
病院のリハビリや、「整骨院・鍼灸院・マッサージ院」などを受けて、少しでも筋肉をやわらかくしたり、血流の改善を促してあげましょう。
また、鍼灸治療やマッサージなどで一時的ですが、肩こりは楽に感じると思います。
マッサージの保険が利く!
脳梗塞後の後遺症にて、マッサージの保険が適応される場合があります。
保険適応だと負担も少ないので、リハビリを続けてみてはいかがでしょうか?
保険適応については、かかりつけの病院や、マッサージ院などでお尋ねください。
脳梗塞にならないことが重要!脳梗塞は予防できる!
このページでは、脳梗塞と肩こりの関係についてふれました。
もし、脳梗塞になっていない方ならば、しっかり予防をしておきましょう!
また、脳梗塞になって、比較的軽い症状で済んでいる方でも、以前と同じ生活習慣を続けていると、また脳梗塞を脳内の違う場所で引き起こすことは十分考えられます。
生活習慣を改めるようにしましょう。
脳梗塞・脳卒中を予防するためには
- 水分をまめにとる
- タバコはやめる
- お酒は控える
- 食べ過ぎない
- 野菜中心の食生活にする
- 適度な運動をする
- ストレスを減らす
このページのまとめ
- 脳梗塞後の片麻痺が肩こりの原因になる
- 肩こりが、脳卒中の原因になる(高血圧になるので)
- 脳梗塞後後遺症でも、肩こりと上手に付き合う方法がある
- 脳梗塞・脳卒中を予防することが一番である