ぶっちゃけ鍼灸師
なるべく画像をいれてわかりやすく解説しています。
でも、長いので「もくじ」を参考に読み進めてください。
まず、はじめに
ぶっちゃけ鍼灸師
さらっと読み流すだけでOKです!
肩こりの定義
肩こりは、見た目には分かりません。
また「こうなれば肩こり」という明確な定義もありません。
それに、同じ肩こりでも人によって訴えが、ぜんぜん違います。
本当は怖い肩こり
単に、肩こりだけなら心配ありません。
がしかし、痛みやしびれを伴うような肩こりは注意が必要です。
なぜなら、骨や神経に問題のある可能性があるからです。(※詳しくは後で紹介)
また、それだけでなく、胸や背中に痛みがあったり、
頭痛・めまいがあると、肩こり以外に病気が隠れている場合があります。
こんな肩こりは病院に行った方がいい!
- 24時間痛みが続く
- 寝ても痛い
- 胸や背中のあたりも痛い
首や肩の構造を簡単に図説
一般的な肩こりを、肩の構造からわかりやすく説明します。
私たちの頭を支えているのは首の部分です。(医学的に
首の骨は7つあります。
骨と骨の間には
この椎間板は弾力性のある軟骨で、骨の衝撃を吸収してくれます。
がしかし、20代から、この椎間板の老化が始まり、弾力性が失われていきます。
これが、老化による肩こりの原因です。
首の骨の前方には、
背中には、
肩の下には、
背骨の中には、神経(脊髄)が通っています。
神経は、首の骨からも出ており、手に向かって伸びてきます。
これによって、脳からの指令を伝えたり、手の方から、情報を脳に伝えたりなど、運動や知覚を担当しています。
しかし、首の骨のところで、神経が刺激されたり圧迫を受けると、肩から腕に痛みやしびれを生じるのです。
これを肩こりと感じる人もいます。
肩こりの原因7つ!
ぶっちゃけ鍼灸師
原因を知ることで、肩こり解消の方法が見つかります!
それでは、原因を見ていいきましょう!↓↓↓↓↓↓↓↓↓
肩こりの原因!(その1)~筋肉の使い過ぎ~
筋肉を使い過ぎると、筋肉は酸欠状態になります。
すると、乳酸などの老廃物が溜まるのです。
それが、刺激となって筋肉の細胞から、発痛物質がでて神経を刺激します。
この刺激によって肩こりや痛みが起きるのです。
どんなときに、使い過ぎになる?
- 引っ越しなど普段しないことをしたとき。
- 重たいものを持ったとき。
- 同じ姿勢を続けたとき。
筋肉の使いすぎは肩こりの悪循環に!
硬くなると、血流が悪くなり肩こりの悪循環となります。
肩こりの原因!(その2)~筋力が弱い~
筋力が弱いと、ほかの人では大丈夫な運動でも、あなたは筋肉疲労を起こして、肩こりの原因となる場合があります。
パソコンは肩こりの3重苦
パソコンは、同じ姿勢になるので、肩の筋肉が異常に緊張します。
それだけでなく「間違ってはいけない」という精神的なストレス
に加え、眼精疲労も加わるので、肩こりの3重苦となります。
肩こりの原因!(その3)~悪い姿勢~
その中でも、肩こりになりやすい姿勢(体系)を4つ紹介します
なで肩
肩が下がっている状態をなで肩といいます。
日本の女性に多く見られる体系です。
なで肩は、肩の筋肉に余計な負荷がかかるために、肩こりになりやすいです。
猫背・首が前にでる
猫背や首が前に出る人も肩こりになりやすいです。
重たい頭を支える緊張が、1点に集中しやすいので、疲労を起こしやすく、肩こりになります。
肥満
肥満だと単純に、頭の重さが平均以上になります。
さらに肩にぶら下がる腕の重さも平均より重たくなります。
※腕の重さは体重の約8分の1㎏といわれます。
やせ型
極端にやせている人も肩こりになりやすいです。
なぜなら、筋肉が細いからです。
細い筋肉は、すぐに筋疲労を起こしてしまい肩こりになりやすいのです。
肩こりの原因!(その4)~首の骨の問題(老化)~
首の骨の老化・異常による肩こり
首の骨に老化や異常があると、肩こりの原因になります。
変形性頚椎症 頸椎椎間板症 頸椎椎間板 ヘルニア後縦靭帯骨化症 頸椎捻挫
※それぞれの詳細は、下に記載した病院の診断に書いてます。
肩こりの原因!(その5)~精神的な要因~
筋肉や首だけが、肩こりの原因ではありません。
精神的に緊張・不安・怒りなどを感じると、交感神経を緊張させます。
交感神経は、体を緊張させる神経です。
そのときに、血管を収縮させる作用があります。
長期的なストレスによって、持続的に血管を収縮させると、血流が悪くなるのです。
なので、筋肉の使い過ぎと同じように、老廃物がたまり→筋肉が硬くなり→肩こりとなるのです。
肩こりの原因!(その6)~性格~
真面目すぎたり、几帳面な性格の人は、肩こりになりやすい傾向があります。
理由は責任感が強く、ストレスを感じやすいためです。
ストレスを強く感じると、
また、几帳面な性格の人は、「肩こりがあると、さらに神経質に、肩を心配」するようになります。
ますます、それがストレスとなり、肩こりをひどくしている恐れがあります。
肩こりの原因!(その7)~病気が原因~
主な病気はこちらです↓
高血圧
高血圧だと肩の動脈硬化により、血流が悪くなっている
低血圧
血圧が低いために肩の血流が悪い
狭心症
狭心症の発作は、胸の痛みだけでなく、肩や背中のこり・痛み・張りを感じる人もいます。
胆石・胆のう炎
胆石や胆のう炎があると、右肩~肩甲骨にかけて痛みを感じることがあります。
また、胆石の場合は、肩こりを感じる場合もあります。
更年期障害
中年の女性に多く、症状の一つに肩こりがあります。
肩こりのほかに、のぼせ、めまい、頭痛、同期、息切れ、不眠、汗をよくかくなどがあります。
風邪
風邪をひいたときは、代謝が悪くなるので、肩こりを感じる人がいます。
貧血
貧血だと、筋肉の代謝が悪くなり、肩こりを訴える人がいます。
がん
がんが、首や肩に転移して、肩こりのような症状を伴うことがあります。
虫歯・歯周病
歯の疾患によって、肩こりになる場合があります。
蓄膿症
蓄膿症によって、肩こりになる場合があります。
その他の病気
胃・十二指腸・肺・横隔膜の異常によって、肩こりが起こることもあります。
その他の原因
- メガネが合わない
- 机やいすが合わない
- 靴が合わない
これらも肩こりの原因になる場合があります。
肩こり解消法!鍼灸師の6選!
ぶっちゃけ鍼灸師
- 温める
- マッサージ
- ツボ
- 体操
- 鍼灸治療
- 漢方薬
それでは、詳しくご説明します↓↓↓↓↓↓↓↓
肩こり解消法!その1:温める
肩こりは基本的に、温めると良くなります。
温めると、筋肉の緊張が柔らかくなり、血流が改善されるからです。
また、温めると精神的な緊張をほぐす効果もあります。
神経の過敏性を和らげて、痛みに対して鈍くしてくれるのでおすすめです。
温め方 3つ
- お風呂は毎日浸かるようにする。
- ホッカイロを貼っておく。
- ホットパックを使う。
肩こり解消法!その2:マッサージ
マッサージは、直接的に硬くなった筋肉を揉んで柔らかくするので、肩こり解消に効果があります。
自分で、マッサージをしてもいいですし、手の届かないところはマッサージグッズを使うといいでしょう。
マッサージでベストなのは、プロにやってもらうことです。
お金はかかりますが、一番効果的です。
マッサージを受けられる場所は、整骨院・もみほぐし・病院のリハビリなどです。
肩こり解消法!その3:ツボ
肩こり解消法!その4:体操
結果、疲労物質が洗い流され、肩こりや痛みの原因を取り除くことになります。
肩こり解消には、こちらの体操が効果的です。↓
肩を上げ下げ
肩を回す
肩甲骨を開く・よせる
首を前後・左右に倒す
首を左右に振り向く
首をぐるぐる回す
肩こり解消法!その5:鍼灸治療
鍼灸治療も、硬くなった筋肉を柔らかくしたり、血流を改善する効果があります。
肩こり解消法!その6:漢方薬
漢方薬で肩こりを治す場合、体質改善を目的とします。
肩こりの原因がハッキリせずに、体調不良が続いているなら、漢方薬を試す価値はあります。
漢方薬を処方してくれる病院もありますし、薬局で購入もできます。
肩こりで一般的な漢方薬は、葛根湯 です。
葛根湯とは
葛根湯は、風邪に効く漢方薬として知られていますが、肩こりにもよく効きます!
葛根湯は、体温を上げることによって、血流をよくして肩こりを改善するのです。
葛根湯はAmazon・楽天でも通販できます↓
私も肩こりがヒドイときは飲んでます。(笑)
だいたい1袋あたりの料金が、1袋あたり6円くらいで通販できます。
肩こりで病院(整形外科)に行く
ぶっちゃけ鍼灸師
なぜなら、首に異常がないかをハッキリ診断してもらうためです!
こちらでは、肩こりで病院(整形外科)に行ったときの内容をまとめています。↓
一連の流れ(1問診→2診察→3検査→4診断)
1:問診
- どこに、どんな症状があるか?
- いつから?
- きっかけは?
- 経過はどうか?
- どんなときに、症状が起こる?強くなる?
- 皮膚の異常は?
- 肩こり以外で痛みは?
- 仕事内容は?
- 日常の生活は?
などを聞かれます。
2:診察
実際に、医師が肩をさわったり、理学所見を行います。
※首や肩の関節の動きをみたり、痛みの出方などをテストすること。
3:レントゲン検査
レントゲン検査によって、骨や関節に異常がないかを調べます。
ただし、肩こりの場合、レントゲン検査によって、原因をつきとめるというよりも、危険な病気がないかを確かめるという意味合いが強いです。
その他の検査(必要に応じて)
医師が必要だと判断したら、MRI検査やCT検査などを行います。
MRI検査とは
磁石の力と電波を使い、体の断面画像を得られる検査です。
トンネルの中に体を入れる機械を使います。
CT検査とは
エックス線を使い、人体を輪切りにしたような画像が得られる検査です。
トンネルの中に体を入れる機械を使います。
4:診断
診察や検査に異常がなく、筋肉の緊張によって肩こりが生じているだけなら、肩こり症という診断になります。
また、人によっては
いわゆる肩こりでありながら、首・肩・腕・手の違和感がある場合、総称して頚肩腕症候群と呼ぶ。
骨に異常がないような、若い人に多い。
骨や関節に異常があれば、以下の診断がつきます。
↓↓↓↓↓↓↓↓
胸郭出口症候群
鎖骨と肋骨のすき間(胸郭出口)が狭いために、首から手にかけて、神経や血管を圧迫するためにおこる症状。
腕にかけて、だるさ・痛み・しびれなどがある。
変形性頚椎症
老化によって、首の骨(
それが原因で、肩こりだけでなく、肩~腕~手にかけて痛みだるさ、しびれを伴うことを総称して変形性頚椎症といいます。
※変形には
頸椎椎間板症
首の骨の間にある、椎間板はクッションの役目をしていますが、老化にともない、弾力性がなくなります。
それによって、首の骨からでてくる神経を圧迫したり刺激することにより、首~手にかけて痛み・しびれ・だるさを伴う症状。
頸椎椎間板 ヘルニア
椎間板の中にある、髄核(ゼリー状のもの)が飛び出たために、神経症状がでたもの。
頸椎捻挫
事故など、首に強い衝撃が起こった時に、筋肉や軟骨、靭帯を損傷して痛みを感じている状態
後縦靭帯骨化症
首の骨の靭帯が固くなり神経を圧迫した状態
五十肩(肩関節周囲炎 )
肩関節の老化によって、肩関節周囲に炎症が起こるもの。
肩や腕がこわばって、腕が上がらなくなることや、
動かしたときに痛みが出るのが特徴。
石灰沈着性腱板炎
肩関節に石灰が沈着している状態。
強い肩の痛みが突然おこるのが特徴。
レントゲン検査では、石灰が白く映るのですぐにわかる。
頸椎腫瘍
首の骨(頸椎)に腫瘍ができたために、首や肩に痛みが起こるもの。
首以外のガンが転移して骨腫瘍(骨のガン)を生じるケースが多い。
骨や関節に異常があっても肩こりの原因とは限らないケース
骨や関節に異常があっても、肩こりの原因になっているとは限らないのです。
そのようは人は、他に原因があるかもしれません。
肩こりには、内科・耳鼻科・眼科・歯科の病気が原因で起こるものもあります。
整形外科の治療 7つ
ぶっちゃけ鍼灸師
- 安静(装具療法)
- 薬物療法
- 温熱療法
- けん引療法
- 神経ブロック療法
- 運動療法
- 手術
それでは、詳しくご説明しましょう!↓↓↓↓↓↓↓↓↓
安静
ただ、単なる肩こりだけならば、安静が必要なケースはありません。
首の骨の安静を保つ治療として、装具療法が行われる場合があります。
装具療法とは、カラーと呼ばれるものが一般的で、首を支えるものです。
カラーには、ソフトカラーと固定タイプがあります。
カラーには、頭の重みを筋肉に伝えないようにする効果があります。
つまり、首・肩を安静にして治療するのです。
薬物療法
筋弛緩剤
強い肩こりに対しては、筋弛緩剤がよく用いられます。
薬で筋肉の緊張をゆるめて、肩こりを解消するのが目的です。。
消炎鎮痛剤
消炎鎮痛剤は、炎症を抑えて、肩こりの痛みを和らげる効果があります。
急性の痛みには有効ですが、慢性の肩こりだと、適応しません。
ビタミンE剤
筋肉の血行をよくする働きがあります。
肩こりは、薬で治りません。
あくまでも、つらい症状を緩和するものです。
ただ、対処療法(薬)のほかに理学療法(温熱や体操など)を平行してすすめると、肩こりが改善しやすくなります。
温熱療法
整形外科では、極超短波(マイクロ波)や赤外線によって温熱療法が行われます。
治療時間は約10分間で通院をして行います。
また、治療機器のほかに、ホットパックと呼ばれる保温材で温める場合もあります。
けん引療法
肩の筋肉だけでなく、首に問題があるときは、けん引療法を行うことがあります。
けん引療法は、専用の機械を使って、頭部を引き上げて、首をのばします。
首周辺の筋肉がゆっくり引き伸ばされるので、ストレッチ効果があります。
治療時間は約10分間で、通院して行います。
神経ブロック療法
神経ブロック療法とは、痛む神経の根元に直接、局所麻酔薬を注射します。
神経をマヒさせて、痛みを遮断(ブロック)する治療法です。
単なる肩こりでは、神経ブロック療法を行うことは少ないです。
しかし、肩こりがひどく痛みが強い場合は、局所麻酔薬を筋肉注射するケースもあります。
頑固な肩こりが、神経ブロック療法をきっかけに、良くなることもあります。
運動療法
運動療法は体操などの運動を行って、肩こりを解消します。
※運動の内容は、医師やリハビリの担当者(理学療法士など)から教えてもらいます。
肩こりでの手術
肩こりだけで、手術をすることはありません。
しかし、手術をすすめられる場合もあります。
手術がすすめられるのは、骨が変形して、神経を圧迫するために、痛みやしびれを引き起こしているケースです。
首の手術は難しいとされているので、慎重になる必要があります。
他の治療法で、痛みが改善されるのなら、手術はしないほうがいいでしょう。
>>関連ページ「整形外科で首や腰の手術は絶対にしてはダメ!」
肩こりの予防 鍼灸師6選!
ぶっちゃけ鍼灸師
日ごろから、実践すれば予防だけでなく
肩こりの改善にまでなります!
肩こり予防その1:姿勢に気をつける
頭には4㎏もの重さがあります。
姿勢がキレイだと、首や肩にそれほど負担がかかりませんが、姿勢が悪いと首肩の筋肉は負担が大きくなります。
よって、姿勢を改善することが、肩こり予防の最大の近道です。
肩こり予防その2:机とイスの高さに気を付ける
仕事中に肩こりがひどくなる人も、多いのではないでしょうか?
机とイスの高さに気を付けないと、肩こりがひどくなります。
正しい机とイスの高さは、肘とひざが90度になることです。
もちろん、頭からお尻まで背筋はまっすぐ伸びるようにしてください。
肩こり予防その3:枕の高さに気をつける
枕が高すぎたり、低すぎたりすると肩こりの原因になります。
首の自然なカーブに最適な高さは、15°と言われています。
肩こりがヒドイ人は、肩こり専用枕などを使ってみてもいいでしょう。
肩こり予防その4:適度な運動をする
適度な運動をすると、血流が良くなって肩こりが改善します。
そればかりでなく、ストレス解消がさらに効果的です。
また、筋力が上がると、肩こりの予防につながります。
肩こり予防その5:ストレスと上手に付き合う
ストレスを感じると、交感神経が優位になって血流が悪くなります。
※交感神経とは、緊張のときに働く神経です。
血流が悪くなると、肩こりはひどくなります。
ストレスと上手に付き合うためには、おおざっぱな性格が、ストレスを少なくすることができます。
また、適度にストレスを発散させることも重要です。
肩こり予防その6:体を冷やさない
体が冷えると、血流が悪くなります。
血流が悪くなると、筋肉に酸素と栄養が供給が減り、硬くなります。
つまり、体が冷えると肩こりの原因になります。
冬場は、暖かい服装をすることはもちろん、マフラー等で、しっかり首を保護してください。
夏場でも、冷房が強すぎると体が冷えます。
カーディガンやスカーフで上手に体温調節をしてください。
最後に
ぶっちゃけ鍼灸師
肩こりについて、全体的に紹介してみました。
あなたのヒドイ肩こりに役立てたでしょうか?(^_^;)
もし、「イマイチ、、、」と感じたのなら、
当サイトでは、肩こりについてもっと詳しく記事を書いているので、ぜひ参考にしてください!